A24の話題作『バックルームズ』(2026年9月4日公開、配給:ハピネットファントム・スタジオ)より、特別映像<リミナルスペース編>が公開された。あわせて、プロデューサーを務めるジェームズ・ワンのコメントも到着している。
都市伝説から生まれたホラー
本作は、インターネット上の都市伝説「バックルームズ」を舞台にしたホラー映画。ある日突然、現実世界の裏側に迷い込んでしまったら――という設定のもと、どこまでも続く黄色い壁紙の部屋や終わりのない廊下など、出口のない「リミナルスペース」で最高密度の不安と恐怖を描く。
公開された特別映像は、古い防犯カメラのような粗い画質で、黄色い壁紙に囲まれた奇妙な空間を映し出す。床に不自然に埋め込まれた椅子、行き止まりの見えない通路、不意に現れる人影。反響するアナウンスと鳥のさえずりが静寂の中に響き、現実と非現実の境界を曖昧にしていく。
リミナルスペースとは
リミナルスペースとは、誰もいないショッピングモールやどこにも繋がっていない無人の廊下など、本来は人の存在によって成立する場所から「人の気配」だけが失われた空間を指す。見慣れた風景でありながら、そこに生まれるわずかなズレや違和感が、説明のできない不安を呼び起こす新たなホラー表現として近年注目を集めている。
その概念を世界中に知らしめたのが、16歳の映像クリエイター、ケイン・パーソンズ。都市伝説に着想を得て3Dソフト「Blender」と「After Effects」で制作した9分間の短編「The Backrooms(Found Footage)」は、2022年にYouTubeで公開されるとわずか2週間で2,000万回再生を突破。「ネット上で最も怖い映像」として拡散し、その後Webシリーズに発展。総再生回数は2億1,600万回を超え、巨大なファンコミュニティを形成した。
ジェームズ・ワンの信頼
そんな新たな才能にいち早く注目したのが、現代ホラー映画界を牽引するジェームズ・ワン。本作のプロデューサーとして参加し、パーソンズ監督について「このプロジェクトのホラー要素は、非常に心理的な視点から生まれており、ケインはリミナルスペースへの関心の高まりを実に見事に利用している」とコメント。
さらに「彼は短編シリーズでその優れた手腕を証明してみせた。自分の求めるものを完全に理解し、この世界を知り尽くしている。だからこそ、製作陣もキャストもスタッフも、彼のビジョンを全面的に信頼している。これほどの人物をリーダーに迎えられて本当に良かったよ」と絶大な信頼を寄せている。
ストーリーと出演者
あらすじは、自らの店の地下から異次元へ迷い込んでしまった男クラーク(キウェテル・イジョフォー)が、ルールすら存在しない不条理な世界で怪異に直面していくというもの。出演者には、メアリー役のレナーテ・レインスヴェ、フィル役のマーク・デュプラス、ボビー役のフィン・ベネットが名を連ねる。監督はケイン・パーソンズ、脚本はウィル・スーディクが務める。



