第42回読売書法展、県内2人が読売新聞社賞 漢字・篆刻部門
第42回読売書法展、県内2人が読売新聞社賞

第42回読売書法展(読売新聞社、読売書法会主催)で、徳島県内からは、漢字部門で石井町の八木藍玉さん(73)、篆刻部門で徳島市の射場少藍さん(76)が読売新聞社賞に選ばれた。

初受賞の喜びと制作の苦労

八木さんは初の受賞に「夢って、かなうんですね」と笑顔を見せた。今年の七夕に短冊へ受賞を願い、新聞で受賞を知った後も、家に通知が届くまで信じられなかったという。

作品は唐の詩人・白居易の「早春独り曲江に遊ぶ」が題材で、1月から5月の締め切り前日まで試行錯誤を重ねた。4行100文字からなる作品は、行間や文字の終わりをそろえるのが難しいといい、中腰で視線を上げ、全体のバランスを見ながら制作。小さな文字に躍動感を出すため、筆の上部を柔らかく握り、手首の曲げ方で濃淡を表現した。

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石井町出身の八木さんは、高校2年で書道を始め、書道団体「璞社」2代目会長の江口大象さんらに師事。運動好きで、ゴルフや卓球で養った体力が、つらい中腰の体勢を維持するのに役立っているという。「書道も運動も人生に張りを与えてくれる。受賞を機に再出発し、臨書から練習していきたい」と意気込んだ。

篆刻部門の射場さん、昨年に続く受賞

射場さんは昨年の読売俊英賞に続く受賞で、「こんなに大きな賞をいただいて」と喜びを語った。

受賞作「絶類離倫」は、唐の文人・韓愈の散文にある言葉で「ほかの人々より際立って優れている」という意味。甲骨文字にした際の形の面白さに着目し、この文字を選んで形を考えるのに約3か月かけた。はみ出さんばかりに見えるよう、勢いのある文字を大きく書き、文字を強調するため縁はかすれさせた。

元々漢字を専門にしていたが、高校で書道教員をしていた頃、書道協会の研修で日本の代表的篆刻家・梅舒適氏に会い、2008年に亡くなるまで師事。定年後は書道教室などで指導しながら創作活動を続けている。「手間がかかるのが篆刻。年齢のせいで石に彫るのが大変になったが、魅力をより多くの人に知ってもらうため、まだ頑張りたい」と力強く話した。

入賞作や幹部役員らの新作を紹介する同展四国展は、10月10日から12日まで高松市のサンメッセ香川で開かれる。

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