横浜美術館で開催中の「マリー・アントワネット・スタイル」展が、平日朝でも約1時間待ちという盛況ぶりだ。享楽と軽薄の代名詞とされた王妃は、なぜこうも人心をひきつけるのか。
フランス革命に散った王妃、旧蔵の品も
英ビクトリア&アルバート(V&A)博物館の企画による世界巡回展。ドレスやジュエリー、絵画など約200点を通して、アントワネットがフランス王家に嫁いだ1770年から現代まで、革新的だった彼女の「スタイル」が脈々と受け継がれてきたことを明らかにする。
展示品の中にはアントワネット旧蔵の品もある。たとえば、彼女の評判を失墜させた「首飾り事件」のダイヤモンドとされる、最高級ダイヤのネックレス。「首飾り事件」のダイヤと言われている、通称「サザーランド・ダイヤモンド」(1780年代に加工)
現在は3連ネックレスに仕立て直されている119粒の天然真珠は、革命を生き延びた娘マリー・テレーズの家系に継承されたもので、2018年のオークションで存在が世に知られて以来初の公開となる。マリー・アントワネット旧蔵の天然真珠とダイヤモンドの3連ネックレス(18世紀後半)
シャネル、ディオールも解釈
アントワネットが築いたぜいたくな宮廷文化は、それを支える地方産業を保護し、職人技を発展させた。ベルサイユ近郊の村で作られ…
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