アクセサリーの定番である真珠のネックレス。冠婚葬祭で身につけるイメージが強いが、ふぞろいで独特の形を持つ「バロックパール」は、存在感のある見た目で、秋冬の装いのアクセントになる。
自然が生み出す唯一無二の造形
バロックパールとは、真円ではない真珠の総称。「いびつな形」を意味するポルトガル語の「バロッコ」が語源とされ、長円形や平たいもの、突起があるものなど、形は様々だ。
近年人気の「オイスターパール」のネックレスについて、真珠のジュエリーを豊富に取り扱う専門店「自由が丘クーゲ」(東京)の代表、藤縄智子さんは「バロックパールは、真円のものと比べて、堅苦しさがなく、普段使いしやすい。装いに程よい個性と今っぽさを加えることができます」と魅力を語る。
選ぶ際のポイントは粒の形
選ぶ際のポイントの一つが粒の形だ。「自然が生み出す造形は唯一無二。お気に入りの形を探して」と、藤縄さんは話す。長円形は縦のラインが強調されて、顔周りがすっきりとして、知的な雰囲気になる。カキの身に似た形の「オイスターパール」は、遊び心を感じさせる。
粒のサイズは13~15ミリ前後で大粒と呼ばれ、華やかでドレスアップに適している。小粒とされる5~6ミリ前後は、控えめで清楚(せいそ)。気負わずに取り入れられる。
藤縄さんが初心者に薦めるのは、白い11~14ミリの粒が連なったロングネックレス(3万4900円)。長円形で、凹凸が少なく、変形の度合いも小さい。長さが80センチあり、頭からかぶれるので、留め具を使わずに付けられる。「スーツから、Tシャツにデニムパンツといったカジュアルな服まで、装いを選ばない色と形で万能です」
色物を選ぶのも醍醐味
色物を選ぶのも醍醐(だいご)味。グレーはシックで、成熟した魅力を感じさせる。ピンクは顔映りが良く、生き生きと見せる。青みがかった紫に近い色や、オレンジのような色もある。
粒の形がふぞろいで、表面に凹凸があるグレーのネックレス(3万4000円)は、光が当たるたびに独特の陰影が生まれて、オーロラのように輝く。デザイナーズブランドの服にも合うという。
藤縄さんは「試着の際は、店内の窓際に行くなど、自然光に近い場所で色味を確認してください」と助言する。
トッカの提案
ニューヨーク発の女性服ブランド「トッカ」は、バロックパールを一粒だけあしらったネックレスを提案している。シンプルで、主張が強すぎない分、職場でも身につけやすいという。
15ミリ前後の大粒の白いバロックパールをペンダントトップにあしらったネックレス(8800円)は、丸みのある形状が愛らしい。チェーンは61~65センチに長さを変えることができ、シャツなら短め、ワンピースなら長めと、装いに合わせて調整もしやすい。他のネックレスとの重ねづけも楽しめる。短めのチェーンネックレスや、小さめのモチーフが付いたネックレスと相性が良いという。ブランドの企画担当者は「組み合わせ一つで雰囲気ががらりと変わります」と話す。