山本耕史とゆりやんレトリィバァが米国の俳優たちと共演し、全編英語のミュージカルに挑む。日米合作のミュージカル「フル・モンティ」が19日に東京で開幕する。作品の魅力や稽古の様子について、2人が心境を語った。
作品のあらすじと魅力
「フル・モンティ」は「素っ裸」「すっぽんぽん」を意味する俗語が題名。仕事も自信も失った男たちが一獲千金を目指してストリップに挑む物語だ。2000年に米ブロードウェーで初演された。脚本は「マスタークラス」のテレンス・マクナリー、作詞・作曲は「バンズ・ヴィジット」のデイビッド・ヤズベックが手がける。
山本は主人公のジェリー役を演じる。離婚して息子の教育費が払えないダメ男だが、その人物像は巧みに描かれている。山本は「いろんなことで挫折したり、少しいい時間を過ごせたりしても結局『俺は無理だ』と音を上げる。でも、最後は息子との絆で乗り越える。爽快感があるんですよ」と語る。
山本の挑戦とゆりやんの初出演
山本が全編英語の舞台に出演するのは24年のミュージカル「RENT」以来。演出したトレイ・エレットから「ぴったりの作品がある」と勧められた。山本は「孤立感や悲壮感が見えたのかな? そんな点が困り果てたジェリーとリンクしたのかも」と話す。
ゆりやんは米ロサンゼルスを拠点にお笑い芸人などとして活躍し、ミュージカルは初出演。「夢でした。夢が夢すぎて単独ライブ用に『チンデレラ』というミュージカルを作ったことがあります」と明かす。演じるのは、男性ストリップに熱中するジェリーの元同僚の妻役。「自信があってみんなを引っ張っていく。素敵な女性やなって思う。ジョークを言う場面がたくさんあるのがうれしいです」と語る。
稽古は通訳なし、英語で進行
稽古は通訳を介さずに英語で進む。共演相手は本場の一線級。ゆりやんは「ネイティブスピーカーとして登場するには英語をどんどん練習しないと。歌も踊りも芝居も」と表情を引き締めるが、「楽しみのほうが大きいです」と笑う。
山本は「RENT」の開幕時よりプレッシャーは「100分の1ぐらい」と語るが、決して楽ではない。同作は日本語版に出演したこともあって細部まで理解していたが、「フル・モンティ」はゼロからの発進で会話の分量も多い。「相手がどこまで言ったかを聞き逃さないようにしないと。日本語で芝居する時以上にせりふを聞こうとしている。すごいチャレンジなんですが、食らいつこうと思っています」と意気込む。
山本の熱い姿に、ゆりやんは「山本さんに一生ついていくと決めました」と心を打たれた。公演は9月7日まで、有楽町の東京国際フォーラムで開催。問い合わせは電話0570-550-799。



