俳優の田中圭が、7月31日から東京・仙台・名古屋・上田・大阪の5都市で上演される鈴木おさむ氏の書き下ろし新作舞台『母さん、ラブソングです。』の主演を務める。2011年の『芸人交換日記』から始まったシリーズ第4弾で、21年『もしも命が描けたら』以来約5年ぶりのタッグとなる。今回は兄弟役として2人芝居の相手役を務める事務所の後輩・矢崎広とともに、鈴木おさむ作品の魅力を語った。
「せりふの多さは軽い暴力」田中圭が明かす舞台裏
田中は今回の企画について「またやりますか、今度はどんな話になるんですか…っていう感じです」と振り返る。当初はもう少し人数が多い予定だったが、鈴木氏が田中の芝居を見て「人減らそうかな」と言い出し、「1人芝居でいい?」と提案。田中が「嫌です」と断った結果、2人芝居になったという。
田中は「(鈴木おさむさんの脚本は)ハードですし、単純にせりふが多いんです。2人じゃなくても多いのに、2人(芝居)に。鈴木おさむのせりふの多さは、軽い暴力だと思っています(笑)」と冗談交じりに語る。まだ脚本を読んでいないため「どのぐらいのせりふが来るかわかんない」としながらも、過去3回の経験から「せりふが最初より絶対増えている。3作目が異常だった」と明かした。
また、鈴木氏が放送作家を辞めたと聞いた際には「やっぱり寂しさもあるし、なんかもったいないなじゃないですけど、すごい悲しさはあって」と心情を吐露。しかし「全然、あの人相変わらず忙しいし、またなんか4作目あるし、どういうことだろって」と困惑も見せた。
「僕はいっつも『全然ちげえ』と思ってやっている」
役柄について田中は「おさむさんは毎回、たぶん僕のあて書きみたいなところから役を書いていくんですけど、僕はいっつも『全然ちげえ』と思ってやっているんですよ(笑)」とコメント。鈴木氏にそのことを伝えたこともあるが「あんま響いてないです(笑)」という。
一方、矢崎は「僕自身が、おさむさんと一度ご飯行ったぐらいで関係値が低い」としつつ、自身の役について「(田中演じる)詩於(うたお)に対しての対比となるキャラクターだなとは思っている」と分析。「いろいろ抱えていて魅力的なキャラクター」と語り、鈴木氏と一緒にキャラクターを作っていきたいと意気込みを見せた。
「舞台を見たことない人にすごく見てほしい」
鈴木おさむ作品の魅力について、田中は「舞台を見たことがない人とか、舞台に興味がない人とか、入口としてとても入りやすい」と指摘。「難しいことを言わないんで、共感性も高いだろうし、舞台見たことないという方にすごく見てほしいと思えるのが、僕が考えるおさむさんの脚本の魅力かな」と語った。
矢崎は「想像もしない裏切りと、人間がどこかで欲している王道みたいなと。この組み合わせが絶妙」と評し、田中も「めっちゃいいこと言うやん」と感心。矢崎は続けて「本当に気持ちいいタイミングで入ってくる脚本構成なのがすごく感動する」と述べ、演じる側としてどう作られていくのか楽しみだと語った。



