任侠電器第144回:甘糟の違法捜査疑惑と三橋の沈黙に日村が思うこと
任侠電器第144回:違法捜査疑惑と三橋の沈黙

「それって、本来は違法捜査ですよね。監禁罪になるかもしれません。甘糟さんは、気が咎めているんじゃねえでしょうか。それでそんなことを……」

「違法じゃない。あくまでも三橋は、任意で警察にいるんだ」

阿岐本の訴え

「とにかくね」と阿岐本が仙川係長を見据えた。「悪いことをしたのに言い逃れするような躾はしてねえんです。健一の話を少しは聞いてやっちゃあくれませんか」

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「話を聞こうとしているんだが、あっちがしゃべらないんだよ」

物証なき捜査の行方

なるほど、逮捕ができない理由はそこにもあるようだと、日村は思った。物証もなく、「完黙」では、警察は手の打ちようがないのだろう。

「どうしていいかわからないということですか?」

「そんなことはない。捜査は進んでいる。じきに逮捕できるはずだ」

「健一の身柄を取ってから、ずいぶん時間が経ったと思いますが……」

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