七夕の思い出:昭和の家族の時間を振り返る
七夕の思い出:昭和の家族の時間を振り返る

8月7日が近づくと、子供の頃の月遅れの七夕を思い出す。鹿児島では、どの家でもその日は七夕飾りを作るのが恒例だった。

朝から小学生の姉と私、そして幼い3人の妹と一緒に飾りを作った。父は高さ数メートルの笹竹を用意し、母は小鍋で小麦粉の糊を作って手伝ってくれた。ハサミをうまく使えない妹たちには折り紙を切って渡し、輪つなぎ、たんざく、投網、やっこさんなど、さまざまな飾りをたくさん作った。

飾り付けと夜の楽しみ

飾り付けが終わると、父が物干しの柱にくくり付けてくれ、夜になるのを待った。あの頃の夏の夜は今ほど暑くなく、むしろ涼しいくらいで、まさに童謡「笹の葉さらさら」の世界だった。

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空には天の川、その真ん中に白鳥座、そして無数の星。母が井戸水に漬けておいたスイカをお盆に載せて運んでくれ、家族7人で縁側に腰かけてスイカにかぶりついた。冷蔵庫もない時代だったが、それでも冷たく感じ、そのおいしさは今も忘れられない。

昭和の思い出と伝統

貧しくとも幸せな家族の時間がそこにあった。遠い昭和の日の懐かしい思い出は、今でも鮮明に残っている。

あれから70年もの歳月が流れ、世の中は変わってしまったが、日本古来の伝統は大切にしたい。私は望郷の念とともに、往時の思い出に想いをはせている。

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