高市早苗首相が歴史的大勝を果たした衆院選からまもなく半年。なぜ高市内閣は支持され、なぜ野党は苦戦が続くのか。国会答弁、首相動静、SNSなど膨大なデータを分析し、記者が「なぜ」と正面から向き合う連載の第5回。今回は、首相動静から見える高市首相の仕事ぶりを探る。
首相官邸の構造と高市首相のスタイル
東京・永田町、国会議事堂のはす向かいにある首相官邸が、高市早苗首相が執務する場所だ。地上5階、地下1階建て。エントランスは3階にあたり、4階には閣議を開く閣議室や関係閣僚会議などを催す大会議室などがある。首相や官房長官、官房副長官ら政府の首脳陣は、5階に並ぶ執務室で秘書官らとともに職務にあたっている。
高市政権を含めて4つの政権を見てきた官邸担当の森岡航平記者(2017年入社)は、これまでの政権に比べて高市首相と接する人の少なさが気になっていた。首相は、面と向かってのコミュニケーションよりも、文書を介したやりとりを好むと言われる。答弁や政策に関する役人のレクチャーを好まず、役所などから取り寄せた大量の資料を一人で読み込む仕事のスタイルを貫いている。
経産官僚の存在感と安倍政権との共通点
官邸関係者によると、6月2日以降、首相のアポイントメントが取りにくくなっているという。その背景には、経産官僚の存在感の増大があるとされる。高市首相は経済産業省出身の官僚を重用する傾向があり、安倍政権と重なる側面が指摘されている。
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