松江市を拠点に活動する紙芝居アーティストのよしとさん(44)による「紙芝居ライブ」が7月上旬、同市の認定こども園「育英幼稚園」で開かれた。子どもたちと音楽に合わせて歌って踊る独自のスタイルで、会場は笑顔にあふれ、大盛況となった。
口コミで広がる公演依頼
よしとさんは、幼い頃から絵が得意だった。新聞の折り込みチラシやカレンダーの裏紙にクレヨンで花ばかり描いていると、絵を見た家族から「うまい」とほめられた。「将来は絵描きになりたい」という夢を抱いて地元の高校から県外のデザイン専門学校に進学し、プロを目指した。
約20年前、よしとさんのイラストを見た友人に「絵本みたいな絵だね」と言われたことがきっかけで絵本制作を始めた。間もなく読み聞かせを開始。「多くの人たちを楽しませたい」と試行錯誤する中、徐々に今のようなスタイルに変わっていったという。
作品へのこだわりと新たな挑戦
3歳の子どもでも分かる内容の紙芝居は、飽きないよう1作品が10枚程度で5~15分で終わる。セリフとセリフの「間」やイラストの出し入れのタイミングを数秒単位で調整するという。これまでに約40作品を制作し、企業や団体からも紙芝居の制作を頼まれることも少なくない。
よしとさんは、紙芝居以外のアート活動にも意欲的だ。自宅兼アトリエで立体造形の創作活動に励む。6月には、松江市内でカラフルに色付けされただるまを集めた「DARUMA展」を開催。この他、芸術に触れてもらうワークショップも開いている。0~2歳児も楽しめる新しいアートを模索しているという。
約20年のキャリアを重ねた今もなお、成長の意欲を失うことはない。私自身、11月で37歳になる。色々な経験を積ませてもらい、日々の仕事にも慣れてきた。よしとさんの話を聞き、「もっと成長したいと常に意欲的な自分でいよう」と心に決めた。(北瀬太一)



