2025年に韓国で564万人を動員し、同年の韓国映画興行収入第1位を記録、第46回青龍映画賞で最多観客賞を受賞した『世界で最後の愛しい娘!』(2026年11月13日公開、配給:クロックワークス)の本編映像と場面写真が公開された。
ゾンビ娘がBoA『No.1』に合わせてダンス
公開された本編映像は、ゾンビとなってしまったスア(チェ・ユリ)を倉庫で発見した父親ジョンファン(チョ・ジョンソク)と祖母バムスン(イ・ジョンウン)が、衝撃の光景を目にするシーン。顔は青白く、人間を餌としか思っていないかのように歯をむき出しにして唸るスアを前に、ジョンファンがある作戦を思いつく。
恐る恐るスアに近づき、そばにスマホを設置すると、流れ始めたのはBoAの『No.1』。2002年にリリースされ、大ヒットを記録した今なお愛される代表曲だ。ポップな曲が流れ始めると、スアはまるで音楽に反応するかのように、ゆっくりと首を動かし始める。さらにジョンファンがボリュームを上げると、腰、足、腕へと次第に動きが広がり、ついには全身でダンス。サビでは腕を高く掲げ、人間は餌……ではなく観客に向けるように指を差す"ファンサ"まで披露する。
父娘の絆がダンスで繋がる瞬間
目の前で繰り広げられるまさかのダンスに、ジョンファンとバムスンも驚きの表情。やがてジョンファンは「ゾンビは踊らないだろ。(スアは)このダンスをよく練習してた。記憶があるならゾンビじゃない、生きてる」と、スアの中に人間だった頃の記憶が残っていることを確信する。「スアは生きてる」と涙ながらに喜ぶジョンファンは、思わず自分も踊り出す。娘の姿を見つめながら華麗なターンを決める姿は、まさに父娘の絆がダンスで繋がった瞬間だ。
あわせて公開となった場面写真は、BoAの『No.1』にあわせて踊り出す直前のスアを捉えた一枚。さらに、若かりし頃のジョンファンがダンスバトルを繰り広げる貴重なカットも。劇中では2NE1の『I Am the Best』も登場し、バムスンをはじめ、ウンボン里の人々が音楽にあわせて踊るシーンにも注目だ。
作品概要とキャスト
本作は、「ゾンビを生活に溶け込ませる」という設定が読者から大きな支持を受け、国内外で累計5億ビューを記録したウェブトゥーンを映像化。最も大切な存在でありながら、最も危険な存在となってしまった娘を守ろうとする父親の奮闘を描き、「愛する人がゾンビになってしまったら、どんな選択ができるのか?」というテーマを笑いと感動を交えて描き出す。
主演は『EXIT イグジット』(2018)など数多くのヒット作に出演し、『PILOT ―人生のリフライト―』(2024)では第61回百想芸術大賞で最優秀男性演技賞を受賞したチョ・ジョンソク。ゾンビになってしまった娘を守るために奮闘する愛情深い父親ジョンファンをコミカルかつ真摯に演じた。狂暴さと可愛さを兼ね備えた"ゾンビ娘"スアを演じるのは新鋭チェ・ユリ。さらに、父娘を見守りながら、時に厳しくサポートしていく個性豊かな面々に『パラサイト 半地下の家族』(2019)のイ・ジョンウン、チョ・ヨジョン、「梨泰院クラス」(2020)のユン・ギョンホら実力派キャスト陣が集結している。
ストーリーは、猛獣専門の飼育員ジョンファンが、ダンスに夢中な思春期の娘スアとケンカしながらも父娘二人で賑やかな毎日を送っていたが、ある日、韓国全土に謎のゾンビウイルスが蔓延し、混乱の中でスアも感染してしまう。祖母バムスンの住む海辺の村へ身を寄せたジョンファンは、スアが好きな音楽に反応したり、わずかながら呼びかけに応える姿から、まだ人間の心が残っている事に気づく。感染者の摘発が進む中、愛する娘を守るため、そして人間の心を取り戻させるため、ジョンファンは長年の飼育員の経験を活かし「ゾンビ娘」の前代未聞の極秘トレーニングを開始する。