俳優の坂口健太郎が、映画『私はあなたを知らない、』(8月28日公開)で演じた複雑な内面を抱える主人公・西山夕平について、「人間味はめちゃくちゃあると思う。本当は、とても優しい人だと思うし、愛情深い人」と紹介した。
10年ぶりの完全オリジナル脚本
本作は、『湯を沸かすほどの熱い愛』以来、10年ぶりとなる完全オリジナル脚本を手がけた中野量太監督による日仏共同製作のヒューマンサスペンス。愛する人を殺めるという罪を犯した孤独な青年を通して、愛や憎しみ、人を赦すことの意味を問いかける。
坂口が演じる夕平は、天涯孤独の身で、決められたルーティンを淡々と繰り返して生きてきた青年。職場でシングルマザーの紗月(堀田真由)と出会い、彼女の5歳の娘・朝子(倉田瑛茉)を含めた3人で時間を過ごすようになる。
初めての“家族”の温もり
当初は朝子の存在に戸惑っていた夕平だが、自ら「これからは3人で会おう」と提案。やがて朝子の保育園の送り迎えも積極的に引き受けるようになり、生まれて初めて“家族”の温もりに触れていく。しかし、その幸せへの強い執着は次第にゆがみ、悲しい結末へとつながっていく。
夕平が下した選択について、坂口は「愛情ってものは誰かに向けて初めて愛情になるだろうし、それが朝子や紗月に向けていたものの、かけ違いがどこかで起きてしまった」と説明。「愛に救われた青年だと思うけど、愛に囚われてしまった瞬間があったんだろうなと感じます」と語った。
中野監督との初タッグ
物語については「夕平が住んでいる世界はミニマムだけど、その中で起きている感情の揺れはすごく幅があって複雑。だけど、ストーリー自体がすごく愛おしいなと思いました」とコメント。
初タッグとなった中野監督との撮影についても「監督が投げてくれるボールは、僕が考える夕平のミットの中にちゃんと入ってくる。監督と一緒に夕平という人物を作り上げている感覚がありました」と、厚い信頼関係のなかで役を丁寧に作り上げた手応えを明かしている。



