『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』や『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』などで知られるドキュメンタリー映画の巨匠、ジャンフランコ・ロージ監督の最新作『ポンペイ、雲の下に生きる』が、10月2日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開される。このたびポスタービジュアルと予告編が解禁された。
ベネチア国際映画祭で審査員特別賞
本作は、第82回ベネチア国際映画祭(2025年)で審査員特別賞を受賞した話題作。西暦79年のヴェスヴィオ山噴火で一瞬にして埋もれた古代都市ポンペイと、その麓で暮らす現代の人々の姿を見つめ、2000年という時の流れを映し出す。
公開されたポスタービジュアルには、雲の下に鎮座するヴェスヴィオ山と、その麓に広がるナポリの街並みが大きく配置されている。ナポリ国立考古学博物館に収蔵される古代ローマの彫像や、発掘された古代の人の遺骨を見つめる子どもたち、遺跡発掘に携わる東京大学の調査チーム、地域の子どもたちに勉強を教える男性などが切り取られ、「2000年の時間旅行」というコピーとともに、古代から現代へ続く人々の営みを印象づけるデザインとなっている。
予告編にジャン・コクトーの言葉
あわせて解禁された予告編は、フランスの詩人・小説家ジャン・コクトーによる「ヴェスヴィオ山は世界中の雲を作る」という、本作を象徴する言葉に導かれ、幕を開ける。ロージ監督自らカメラを回したモノクローム映像で、世界遺産・ポンペイやナポリの風景を映し出す。また、考古学博物館で30年間働く女性マリア、ヴェスヴィオ山周辺で発掘調査を続ける東京大学チーム、子どもたちの学びを支えるティッティ、港でウクライナ産小麦を荷揚げするシリア人青年などが登場し、世界各地で続く紛争の一端も垣間見える。
ヘリコプターから望むナポリの街並みとヴェスヴィオ山の雄大な景色を背景に、「壮大な歴史と人々のつつましい暮らし。喜び、悲しみ、夢――愛おしき人生がめぐり逢う」というナレーションが重なる。ラストでは「また来週」と声を掛け合う子どもたちの姿が未来への希望を感じさせる映像となっている。



