「ガザは世界最大の監獄」パレスチナ人監督が語る故郷の今と未来
「ガザは世界最大の監獄」パレスチナ人監督が語る故郷の今

パレスチナ映画「ガザにてハサンと」と「フィダーイー・フィルム」が、17日から新宿K's cinema(東京都新宿区)で開かれる「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2026」で上映される。両作品を手がけたパレスチナ人のカマール・アルジャアファリー監督は、パレスチナの未来について「良いものには見えない」と語る。

「ガザにてハサンと」に込めた記憶

「ガザにてハサンと」は、イスラエル南部アシュケロンで17歳の時に出会ったラヒムを捜し、2001年にパレスチナ自治区ガザを訪ねる旅を描いた作品だ。監督はガザを訪ね、当時、ほぼ同じ年齢だったラヒムがどうなったのかを調べようとした。友人がハサンを案内人として紹介してくれたという。

それが、監督にとって最後のガザ訪問になった。ラヒムには会えなかった。2023年10月に始まったイスラエル軍による攻撃で、ハサンの自宅があるハンユニスの地区も大部分が破壊されてしまった。ハサンがどうなったのかも分からないと話す。

「ガザは世界最大の監獄」というナレーション

監督は自らの体験の記憶も重ね合わせ、ナレーションで「ガザは世界最大の監獄だ」とつぶやく。1948年の第一次中東戦争の前後に、多くのパレスチナ人が故郷を追われ、難民になった。戦後、20万人を超す難民が流入し、難民が住民の多数を占めるようになった。

監督は、パレスチナの未来について「良いものには見えない」と語る。両作品は、17日から新宿K's cinemaとアテネ・フランセ文化センター(東京都千代田区)で上映される。