ドウェイン・ジョンソン、実写版『モアナと伝説の海』で約16キロの特殊スーツ「本当に暑かった」と撮影秘話
ドウェイン・ジョンソン、実写版『モアナと伝説の海』で約16キロの特殊スーツ「本当に暑かった」と撮影秘話

ディズニーのアニメーションを実写化した映画『モアナと伝説の海』が公開中だ。愛する家族と島を救うため、海に選ばれた少女モアナが大海原へと旅立つ物語で、その旅を共にする半神半人のマウイをドウェイン・ジョンソンが演じている。

アニメーション版に続いてマウイ役を務めたドウェインは、本作ではプロデューサーも担当。7月20日の来日イベントを前にインタビューに応じ、約16キロの特殊スーツを着用した撮影の舞台裏や、3万2000人を超える応募者から選ばれたモアナ役キャサリン・ランガイアの魅力を語った。

3万2000人超のオーディションから

モアナ役は、3万2000人を超える応募者の中からキャサリン・ランガイアが選ばれた。ドウェインは「最初に彼女を見つけたのは、トーマス・ケイル監督です」と明かし、監督から「モアナを見つけたよ」と電話があったと振り返る。

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「『彼女の何がそんなによかったの?』と聞くと、『うまく説明できないけれど、“何か”を持っている』と。実際にオーディション映像を見た瞬間、私も『確かに彼女には“何か”がある』と感じました」

当時のキャサリンはオーストラリアからハリウッドへ来たこともない17歳で、歌手として活動していたわけではない。しかし「私たちの心をつかんだ一番の理由は、俳優としての力でした」とドウェインは称賛する。

「この作品は『モアナ』であって、『マウイ』ではありません。すべての期待が、当時17歳だった彼女の肩にかかっていました。それでも彼女は懸命に歌を練習し、素晴らしい歌声を披露してくれました」

映画の大半は2人の芝居となる。ドウェインは「私には娘が3人いるので、彼女を娘のように感じることもあります。でも撮影では、『娘のような存在だから手加減しよう』なんてことは一切ありません。本気でぶつかり、彼女も見事に応えてくれました」と語った。

祖父の面影を重ねたマウイ

マウイ役は『モアナと伝説の海』『モアナと伝説の海2』に続いて今回が3度目。ドウェインにとって特別な意味を持つという。

「マウイが私にとってこれほど大きな意味を持つのは、私たちのポリネシア文化を象徴する存在であると同時に、私の祖父であるプロレスラー、ハイ・チーフ・ピーター・マイビアをモデルにしているからです。祖父は大柄で、体にはタトゥーがあり、長い髪と何よりも強いカリスマ性を持っていました。まさにマウイのモデルとなった人物です」

「『モアナ』という作品は世界中で愛されるようになり、『俺のおかげさ』も多くの人が一緒に歌ってくれる曲になりました。私自身も歌うことが大好きです。ただ、今回は演技をしながら振り付けをこなし、さらに歌わなければならなかったので、大きな挑戦でもありました。『ジュマンジ』や『ワイルド・スピード』では歌うことなんてありませんでしたから(笑)」

約16キロの特殊スーツ

マウイの大きな体は、特殊スーツを使って表現された。当初はスーツを使わず自分の体だけで演じる予定だったが、『スマッシング・マシーン』の撮影で約129キロまで増やした体を、実写版『モアナ』の撮影までの4週間でマウイの体へ作り替えることはできなかったという。

「『スマッシング・マシーン』で演じたマーク・ケアーは総合格闘家なので、とにかく筋肉量が多すぎました。もし2ヶ月あれば体を作り替えられたかもしれませんが、4週間では到底無理でした」

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そこで急きょ、アカデミー賞受賞歴を持つ特殊造形チームとともにマウイのスーツを制作。「結果的には、それが大正解でした」と振り返る。VFXチームにとっても、体に直接タトゥーを合成するよりスーツの上でタトゥーを動かすほうが作業しやすかったという。

「もちろん、スーツの中は本当に暑かったですよ(笑)。重さは約16キロありましたし、髪も長かったので、とても暑かったです。でも、最終的に大切なのは『どんな映画を作ることができたか』です。私は、本当に素晴らしい作品になったと思っています」