中島哲也監督、『時には懺悔を』完成披露で謝罪「多くの方に迷惑を掛けた」
中島哲也監督、『時には懺悔を』完成披露で謝罪

映画『時には懺悔を』(8月28日公開)の完成披露舞台あいさつが29日、都内で行われ、西島秀俊、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、片岡鶴太郎、中島哲也監督が出席した。イベントで中島監督は、過去作品をめぐる問題で公開が延期されたことについて謝罪した。

謝罪と調査結果の詳細

中島監督は「ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、私のことで映画の上映がずいぶんと伸びてしまいました。この映画の完成と上映を楽しみに待っていらっしゃったお客様にすごく迷惑を掛けたこと、心からお詫び申し上げます。どうも申し訳ありませんでした」と述べた。

昨年、一部週刊誌で2014年公開の映画『渇き。』に出演した女性俳優が過剰な露出を伴う撮影によって自殺未遂に追い込まれたなどと報じられたことを受け、『時には懺悔を』製作委員会は今年2月、第三者調査の結果を公表。調査では、関係者へのヒアリングや当事者との対話の結果、中島監督が編集に関する約束を意図的に履行しなかった事実や、露出を強要したと認められる事実は確認されなかった。一方、編集作業をめぐるコミュニケーション不足や本人への確認が十分ではなかった点について監督が謝罪し、当事者との和解が成立したとしている。

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また、当事者が公開した体験談については、撮影や編集の客観的事実はおおむね一致していたが、露出NGの意向が監督に伝わっていなかったことや編集確認の手続き変更、映像確認が適切に行われなかったことなど、制作側と所属事務所の間で複数の伝達・確認不足が背景にあったと説明されている。

作品について

本作は、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『告白』などで知られる中島監督が、打海文三の同名小説(角川文庫/KADOKAWA)を18年にわたる構想を経て映画化したもの。過去に傷を抱えながら生きる大人たちが“小さな命”との出会いをきっかけに心を揺さぶられるヒューマンミステリーで、重厚なサスペンスと感情ドラマが交錯する。

今後の制作体制

製作委員会は、今回の調査は任意で法的権限を伴わないため事実解明に限界があったとした上で、新作ではハラスメント防止策やインティマシーコーディネーター、心理カウンセラーを導入するなど安全な制作体制を整えたことを報告。今後も制作環境の改善に努めるとしている。

中島監督は最後に「きょうはやっと、これだけ多くの方に見てもらえる。それが信じられないくらいうれしくて、ゆっくり映画をご覧になってください」と観客に呼びかけた。

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