樫山文枝「迷惑ってなんだろう」姉との別れ経て変わった死生観
樫山文枝、姉との別れを経て変わった死生観を語る

劇団民芸の新作「証(あかし)」(中津留章仁作・演出)で、樫山文枝が演じるのは、過疎化が進む集落に根を下ろして生きてきた女性だ。60年を超す劇団生活、近しい人との別れ。実人生が役の死生観と響き合う。

論理ではなく実感で

舞台は度重なる水害と人手不足で、伝統の祭りの存続も危うい集落。「地方の生活がリアルに描かれていて、特別なことは語られていない。でもそれが重要なのよね。平凡な暮らしの中にある出来事をきちんと舞台に乗せるのは難しい」。

介護のあり方や墓に対する考え、都会へ出た家族との距離。世代や立場で登場人物それぞれの違いがにじみ出る。

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「とてつもなく面白い役」

樫山が演じる幸子は、「人が生き続けるということを、論理ではなく、生活の体験から実感としてパッと述べられちゃうおばあさん」。中津留の「死生観」が投影された「とてつもなく面白い役」だという。

稽古に入る直前に、姉を亡くした。この経験が樫山の死生観を変え、「迷惑ってなんだろう」という問いを生んだ。

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