朝倉かすみさん「けんぐゎい」で直木賞受賞、小樽出身3度目候補で栄冠
朝倉かすみさん「けんぐゎい」で直木賞、小樽出身

小樽市出身の朝倉かすみさん(65)が手がけた初めての時代小説「けんぐゎい」が、7月15日に発表された第〇回直木賞(※実際の回次は未記載のため省略)に輝いた。これまで「平場の月」「よむよむかたる」で2度候補となり、3度目のノミネートでついに栄冠を手にした。

「けんぐゎい」のあらすじとテーマ

本作は江戸時代を舞台に、利発でありながらひどいあばた顔を持つ女性・ふゆが主人公。その容貌ゆえに世の中の「圏外」に追いやられながらも、自らの力で人生を取り戻していく姿が描かれている。朝倉さんはこれまで現代小説で人間の内面を描いてきたが、今回は時代小説に初挑戦。作品には、社会の基準に収まらない女性たちへの共感が色濃く反映されている。

道内書店や文学館から祝福の声

朝倉さんが現在暮らす札幌市の紀伊国屋書店札幌本店では、受賞決定直後から新刊・話題書コーナーに「けんぐゎい」が並べられ、受賞を祝うパネルが掲出された。購入した27歳の男性は「北海道から受賞者が出てくれてうれしい。じっくり読んでみたい」と語った。また、2021年夏に朝倉さんの作品世界を紹介する特別展を開催した小樽市立小樽文学館の亀井志乃館長(63)は「ふゆの芯の強い生き方は、朝倉さんが長年書き続けてきた世の中の基準にはまり切れない女性像の一つの到達点。受賞を心からお祝いしたい」と喜びを述べた。

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朝倉かすみさんの経歴と評価

朝倉さんは小樽市出身で、これまで多くの現代小説を発表。繊細な心理描写と独自の視点で読者を魅了してきた。今回の受賞により、北海道出身の直木賞作家がまた一人誕生したことになる。地元書店では関連作品のフェアも予定されており、さらなる注目が集まりそうだ。

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