青森ねぶた祭の団体や制作者を表彰する各賞が決まり、団体に贈られる最高賞「ねぶた大賞」には「北海の雄」を運行したJRねぶた実行プロジェクトが選ばれた。同団体の大賞受賞は10年ぶり8回目。制作した第7代ねぶた名人の竹浪比呂央さん(66)も2年連続11回目の最優秀制作者賞に輝いた。6日には青森市安方の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」で表彰式が開かれた。
「北海の雄」の制作背景
北海の雄は、雪の中でヒグマと戦うアイヌの男たちを描いた。今年が北海道新幹線開業10周年であることに着想を得て、約1年前から構想を練った。鮮やかなアイヌの衣装は、北海道函館市の北方民族資料館へ赴き、文様を研究した。長年ねぶた師を務める竹浪さんもクマを作るのは初めて。黒々とした毛並みのクマの周りに、白い雪を散らしたことで、色合いのコントラストが印象的な作品に仕上がった。
審査委員会も「構図や色彩、闇にインパクトを与える明暗」を高く評価した。
表彰式での竹浪さんの言葉
表彰式で竹浪さんは「大きな賞をいただいたことはうれしく、応援してくれた方々に感謝したい。全国で人身被害もある中で、クマという題材を扱うことへの迷いや、新たな挑戦に不安もあったが、ねぶたらしいクマになってホッとした」と話した。竹浪さんは青森菱友会の「破邪顕正」でも第3位にあたる市長賞を受賞。「来年以降も、皆さんをアッと驚かせるような、迫力満点のねぶたを作りたい」と意欲を語った。
その他の受賞団体
囃子(はやし)賞は日立連合ねぶた委員会の「青森ねぶた 凱立(がいりゅう)会」が受賞し、10回連続を達成。表彰式で高らかに演奏を披露した。
他の賞は次の通り。(敬称略)
【知事賞、運行・跳人賞、優秀制作者賞】日立連合ねぶた委員会「吉野山 桜下の別れ」(北村春一)
【商工会議所会頭賞、優秀制作者賞】あおもり市民ねぶた実行委員会「道成寺」(北村麻子)
【観光コンベンション協会会長賞】サンロード青森「鈴鹿山の鬼神伝説」(吉町勇樹)



