アニメ映画『風の谷のナウシカ』が14日、日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送された。金曜ロードショーの公式Xでは作品の裏話が紹介され、同作は当時、異例の形で制作されたことが明かされた。
異例の制作背景
1984年公開の『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿監督の原点ともいえる作品。戦争で現代文明が滅んだおよそ1000年後の世界を舞台に、人間にとって毒となる「瘴気」を出す森「腐海」が広がっていた。平穏な地「風の谷」に住むナウシカは、「メーヴェ」を操縦し、腐海の謎を解き明かそうとしていた。そんな中、「風の谷」に輸送機が墜落。腐海を巡る大国との争いに巻き込まれながらも、巨大な生物・王蟲と心を通わせたナウシカが奇跡を起こす。日本のアニメーションを代表する作品となっている。
原作漫画の誕生経緯
金曜ロードショーの公式Xでは「本作の原作漫画を描いたのは宮﨑駿監督」と説明。当時、アニメーション映画で原作漫画の作者が監督も務めたのは、手塚治虫さんや松本零士さんなど限られた例しかなかったが、2人とも本職は漫画家で、宮崎監督のようにアニメーション作家が原作漫画を描き、自ら監督して長編映画化したのは極めて稀だったという。
続けて「宮﨑駿監督が原作漫画を描くきっかけを作ったのは鈴木敏夫プロデューサーでした」とし、当時、徳間書店の月刊誌「アニメージュ」の編集者だった鈴木プロデューサーは、社内の映画企画委員会に宮崎監督の企画を持ち込んだが、「原作のないものを映画にできるか」と門前払いを受けた。宮崎監督にその旨を話すと、「じゃあ原作描いちゃいましょう。ただし映画化を目的に漫画を描くのは不純だから、漫画にしか描けないものを描きたい」と回答し、『風の谷のナウシカ』の連載がスタートした。



