三井物産顧問の槍田松瑩氏が、PRESIDENT誌の連載「経営者の一冊」で、戦前の経済学者・河上肇の『自叙伝』を紹介した。河上肇は著名な経済学者であり、稀に見る文章家としても知られる。共産主義活動に熱心で、投獄されるなどの挫折も経験した。
槍田氏は「何事にも納得するまでフルパワーでぶつかっていく様は、非常に迫力がある」と評し、学生時代から何度も読んできたと述べている。同世代ではこの本に影響を受けた人は少なくないという。
生き方に強く惹かれる
槍田氏は、河上肇の思想そのものよりも、その生き方に強く魅力を感じると語る。「将来のことを小賢しく計算するのではなく、目の前のことをきちんとやっていくことが手ごたえのある人生につながる」とし、彼の生き方は時代の雰囲気とともに、生きることの本質を伝えてくれると述べている。



