夏休みシーズン真っ盛りの8月。厳しい暑さを避けるため、涼しい屋内スポットとして映画館を活用する人も多いでしょう。そこで今回は、8月に公開される見逃せないアニメ映画をまとめてみました。劇場へ足を運ぶ際の参考にしてください。
8月7日公開『ニホンジン』
2012年にブラジル出版界の最高権威である「ジャブチ賞」を受賞したオスカール・ナカザトの同名小説を原作に、3世代にわたる日系移民の家族ドラマを描く長編アニメーション作品『ニホンジン』が、8月7日より全国の映画館で上映されます。
小学校で文化的アイデンティティについて調べる宿題を与えられ、祖父ヒデオのもとを訪ねたブラジル日系移民3世の心優しい少年ノボル。彼に、自らの過去と向き合うことを避けてきた寡黙な祖父は、ブラジルのコーヒー農園から始まる自分の半生を語りはじめます。一族の歴史を掘り下げるうちにノボルが知ることとなる、一度も会ったことのない叔父ハルオの存在とは。
本国ブラジルでロングラン興行となっている同作は、俯瞰的かつ寓話的な視点を緻密なタッチで描く現代アーティスト・大岩オスカールのビジュアルを基に、ブラジル屈指のアニメーションスタジオ「PINGUIM CONTENT」が映像を制作。自身も横浜出身の日系1世である画家のケン・カネコ(ヒデオ役)と、11歳にして数年の声優キャリアを持つピエトロ・タケダ(ノボル役)が声を担当しています。
8月7日公開『ミニオンズ&モンスターズ』
同じく8月7日、イルミネーション制作の『怪盗グルー』シリーズから生まれた人気キャラクター・ミニオンズを主役に据えた長編アニメーション映画の最新作『ミニオンズ&モンスターズ』が全国の映画館で公開されます。
シリーズ第3作となる今回の舞台は“映画の都”ハリウッド。最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンたちは、ひょんなことからモンスター映画作りに挑戦することになり、撮影にぴったりな本物のモンスターを召喚しようと試みます。しかし現れたのは、緑色をした謎の小さなモンスター「グーミー」でした。やがて街に超危険なモンスターが解き放たれ、ミニオンズ最大のピンチが訪れます。
監督を務めるのは、ミニオンズの生みの親であるピエール・コフィン。日本語吹き替え版には、松平健(マックス役)、千葉雄大(ドート役)、鈴木愛理(デビー役)、山寺宏一(グーミー役)など豪華俳優陣が参加しているほか、吉本所属のお笑いコンビ「バッテリィズ」のエースと寺家が、モンスターコンビ・フィリップス&ハワード役として声優に初挑戦しています。
8月14日公開『機動警察パトレイバー EZY File2』
汎用人間型作業機械レイバーが普及した近未来の東京を舞台に、レイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威に立ち向かう特車二課の日常と活躍を描いたメディアミックスプロジェクト『機動警察パトレイバー』。その完全新作アニメーション全8話を3章構成で劇場公開するシリーズより、第2弾『機動警察パトレイバー EZY File2』が8月14日に登場します。
2026年5月15日に公開された『File 1』の続きとなる今作には、EPISODE;04「ワインと銃弾」、EPISODE;05「あさき夢みし」、EPISODE;06「恋のサバイバル」を収録。同プロジェクトを生んだクリエイターユニット「ヘッドギア(HEADGEAR)」のメンバーで、多数のアニメ・特撮作品でメカニックデザインを手掛けてきた出渕裕がメガホンを取っています。
メインキャストを務めるのは、イングラム1号機パイロット・久我十和役の上坂すみれと、彼を支えるイングラム1号機指揮担当・天鳥桔平役の戸谷菊之介。そのほか小清水亜美、小林親弘、佐藤せつじ、松村柚芽、林原めぐみなど、実力派声優陣がパトレイバーの世界を彩ります。
8月14日公開『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』
同じく8月14日より、新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』の公開を記念して、2013年に公開された『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』が2週間限定でリバイバル上映されます。
同作は、2011年に放送され高い人気と評価を得たTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版シリーズ第3弾。TVシリーズ全12話をベースに再構成された『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編/後編』のその後を描いた物語で、総監督・新房昭之、脚本・虚淵玄、キャラクター原案・蒼樹うめを中心に、多くのメインスタッフが再集結し脚本・作画が描き起こされました。
さらに今回のリバイバル上映では、8月21日にスタートする『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』の冒頭映像(約5分間)も先行公開。『〈ワルプルギスの廻天〉』と同じく全国287館で、ひと足早く新作の一部を楽しむことができます。
8月21日公開『しらぬひ』
『君の名は。』『すずめの戸締まり』を手がけたアニメーションスタジオ「コミックス・ウェーブ・フィルム」が見出した新鋭・片野坂亮が手がける短篇アニメーション映画『しらぬひ』が、8月21日より新宿バルト9ほか全国で順次上映されます。
物語の舞台となるのは、1996年の夏の終わり。熊本のとある海辺の町で酒に溺れる父と2人で暮らす10歳の少年・湊は、弁天島に現れる少女の神さま・べんちゃんと過ごす時間だけを心の拠り所にして生きていました。そんなかけがえのない人との別れが迫るなか、1つだけ願いを叶えてくれるという不思議な光「しらぬひ」に祈りを捧げた湊。しかし父への憎しみが募るにつれ、その“祈り”は取り返しのつかない“呪い”へと姿を変えていきます。
主人公・湊を演じているのは、映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(2014年)で主演を務めたあの。花澤香菜(べんちゃん役)、三木眞一郎(父親役)が共演しているほか、作曲家・編曲家の梅林太郎が音楽、シンガーソングライターの青葉市子が主題歌を担当しています。
8月28日公開『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』
可憐な魔法少女たちが、願いと引きかえに過酷な運命と対峙していくダークな世界観が好評を博し、社会現象と呼べるほどの一大ムーブメントを巻き起こした『魔法少女まどか☆マギカ』。その完全新作である『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』の上映が8月28日に全国287館でスタートします。
2013年公開の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』の正統続編となる今作では、まどかへの思いゆえに自らを「悪魔」と化した暁美ほむらが作り変えた世界を舞台に、魔法少女たちの新たな物語がスタート。悠木碧(鹿目まどか役)、斎藤千和(暁美ほむら役)、加藤英美里(キュゥべえ役)などレギュラー声優陣が再集結し、若山詩音(紫丁香役)、黒沢ともよ(セルマ・テレーゼ役)といった新たな仲間とともに物語を紡ぎます。
総監督を務めるのは『〈物語〉シリーズ』をはじめ、異彩を放つ表現で知られる新房昭之。そのほか脚本を虚淵玄、キャラクター原案を蒼樹うめ、アニメーション制作をシャフトが担当しています。
まとめ:8月公開作品に注目!
『ミニオンズ』や『まどマギ』といった大人気シリーズの最新作から、完全新作プロジェクトを展開している『パトレイバー』シリーズの第2弾、注目の新鋭が放つ短編アニメーションまで、多彩な顔ぶれのアニメが揃う8月公開作品。最新作の復習ができる先行上映付きのリバイバル上映も行われるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。



