福岡県筑後市の商店街が続ける宅配事業が、経済産業大臣表彰「地域にかがやくわがまち商店街表彰2026」に選ばれた。受賞した3団体は7月16日、市役所で西田正治市長に報告し、関係者らは「利用者をさらに増やし、市民に信頼される商店街として活動を続けたい」と張り切っている。
表彰されたのは「筑後いきいき宅配チャレンジ会」と「羽犬塚商店街協同組合」、「筑後市中央商店街振興組合」の3団体。2004年にチャレンジ会を結成し、高齢や育児などで買い物が難しい客の注文を集約して配達してきた。
月5000円の会費で加盟店が参加
宅配事業に賛同する店舗は毎月5000円の会費を出し、加盟店として登録される。現在は青果、精肉、薬局、酒販店などに市立図書館を加えた20店舗・事業所が加盟し、配達はシルバー人材センターが請け負う。
2022年からは1回100円の配達料を徴収しているが、ここ数年は年間2500件前後の利用がある。
「お客との対話が続いてきた」
7月16日には、チャレンジ会の大石朝則会長(74)や羽犬塚商店街の角一徳代表理事(76)、中小企業診断士の槇本健次さん(80)らが市役所を訪問。全国でこうした方法による事業は珍しく、槇本さんは「加盟店がお客との対話を続けてきたことが喜ばれ、続いている」と述べた。
大石さんは「加盟店で買った商品をチャレンジ会で預かり、配達することもできる。便利なシステムなので、多くの人に利用してほしい」と呼びかけ、角さんは「市内各地と羽犬塚駅周辺を結ぶコミュニティーバス網があることも、今後の商店街活性化につながるのでは」と期待を語った。
市の補助金で運営
市はチャレンジ会の事務を担当する筑後商工会議所に補助金を支出しており、その一部が会費とともに同会の運営費に充てられている。西田市長は「実際に利用した人の口コミも大きな力になる」と話した。



