北陸新幹線延伸で福井駅周辺に高層ビル計画、観光客増加見込む
北陸新幹線延伸で福井駅周辺に高層ビル計画

北陸新幹線の金沢・敦賀間開業から約半年が経過し、福井駅周辺で高層ビルの建設ラッシュが起きている。地元経済活性化の起爆剤として期待される一方、観光客の受け入れ態勢や地域住民の生活への影響など、課題も浮き彫りになっている。

相次ぐ高層ビル計画、最大28階建ての複合施設も

福井駅西口では、地上28階建ての複合高層ビル「(仮称)福井駅西口開発計画」が進行中だ。低層部には商業施設やホテル、高層部には分譲マンションが入る計画で、2027年度の完成を目指す。また、駅東口でも地上20階建てのオフィス・ホテル複合ビルの建設が予定されており、福井市は「新幹線効果で街の景観が一変する」と期待を寄せる。

これらの計画の背景には、北陸新幹線延伸によるアクセス向上がある。東京から福井まで最速約2時間半で結ばれ、関東圏からの観光客が増加。福井県の発表によると、2024年4月~9月の県内観光客数は前年同期比15%増の約450万人に上った。特に、恐竜博物館や東尋坊などの観光地は賑わいを見せている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

地元経済への波及効果と課題

福井商工会議所の担当者は「新幹線開業でビジネス客や観光客が増え、地元の飲食店や宿泊施設には恩恵が出ている。高層ビル建設による雇用創出も期待できる」と話す。一方で、課題も指摘されている。駅周辺の駐車場不足や、観光客の受け入れ態勢が整っていない点だ。福井市は「観光案内所の拡充や多言語対応の強化を進めているが、まだ十分とは言えない」と認める。

また、高層ビル建設に伴う景観変化を懸念する声もある。地元住民からは「福井らしい落ち着いた街並みが失われるのでは」との意見が聞かれる。福井県は「地域の特性を生かした開発を促すため、景観条例の見直しを検討している」と説明する。

新幹線効果を最大化するには

専門家は、新幹線開業の恩恵を長期的に持続させるためには、周辺観光地の魅力向上や二次交通の整備が不可欠と指摘する。福井県は、恐竜博物館のリニューアルや、東尋坊へのアクセス向上策を検討中だ。また、県外からの移住促進や、地元企業の生産性向上も重要な課題となる。

福井市は「新幹線効果を一過性のものにせず、持続可能な地域発展につなげたい」と意気込む。高層ビル群が完成する2027年度以降、福井の街がどう変貌するか、注目が集まる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ