iCloud+(アイクラウドプラス)の「非公開メアド」には、ユーザーが任意に作成したものと、メールを非公開(Hide My Email)機能で作成したものの2種類が存在する。それぞれで送受信や転送のルールが異なるため、混同しないように注意が必要だ。
任意作成の非公開メアドはicloud.comドメイン
ユーザーが任意に作成した非公開メアドは、「@」以降の文字列(ドメイン名)に「icloud.com」が使用される。このメアド宛にメールを送信すると、送信者からAppleのメールサーバを経由し、転送先(本来のメールアドレス)へと順にメールが転送される。自分でテスト送信すればわかるが、普段利用しているiCloudメールのアドレス宛にメールが届く仕組みだ。
Hide My Email機能の非公開メアドはprivaterelay.appleid.comドメイン
一方、メールを非公開機能で作成したメアド(ドメイン名「○○○○@privaterelay.appleid.com」)は、受信に制約がある。Appleに登録・認証された送信元からのメールに限り転送する仕組みのため、このメアド宛に一般的なメールアプリから送信しても、転送先にメールは届かない。これは他者からの追跡や迷惑メール被害を防ぐための仕組みであり、任意作成のメアドとの大きな違いである。
送信は返信のみ可能
どちらの方法を選択しても、非公開メアドを送信者として新規メールを作成することはできない。届いたメールに非公開メアドを送信者として返信することは可能だが、対応するアプリやサービスとのやり取りに限定される。非公開メアドはあくまで転送用であり、そのメアドが無効化されていない限りAppleのメールサーバが転送処理を行うが、届いたメールに返信する以外は送信に用いることはできない。通常のメールアドレスとは機能が異なることを認識しておく必要がある。
本記事の執筆者は海上忍(うなかみ しのぶ)氏。IT/AVコラムニストであり、UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも執筆する。マイナビニュースでは「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」や、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでおり、2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員を務める。



