NTTドコモは、ソラコムと協業し、IoT/M2M向けグローバル通信サービス「Docomo Global IoT eSIM」を2024年7月1日から提供開始する。本サービスは、世界200以上の国・地域でデータ通信を利用可能なeSIMプロファイルを提供し、企業のグローバルなIoT展開を支援する。
サービス概要と特長
「Docomo Global IoT eSIM」は、ドコモのネットワークとソラコムのプラットフォーム技術を組み合わせたサービス。eSIMプロファイルを遠隔から書き換え可能なため、物理的なSIMカードの差し替えが不要で、機器の運用管理が容易になる。対応周波数帯はLTE/4Gで、通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。
初期費用は無料で、月額基本料は1回線あたり100円(税抜)。データ通信料は従量制で、1MBあたり0.5円から。また、月間データ容量に応じた定額プランも用意され、例えば月間100MBのプランは月額500円(税抜)で利用できる。
対応国・地域と利用シーン
サービスは北米、欧州、アジア、オセアニア、中東、アフリカ、中南米など、世界200以上の国・地域で利用可能。主な利用シーンとして、物流・運輸業界での貨物追跡、農業分野でのスマート農業、製造業での工場設備の遠隔監視、エネルギー分野でのスマートメーターなどが想定される。
ドコモの担当者は「本サービスにより、企業は国ごとに異なる通信事業者との契約や管理の手間を省き、グローバルなIoTデバイスの導入を加速できる」と述べている。
競合との差別化
市場には既に類似のグローバルIoT通信サービスが存在するが、本サービスはドコモの国内ネットワークとの親和性の高さや、ソラコムの柔軟な管理プラットフォームが強み。特に、日本国内でドコモ回線を利用している企業が、そのまま海外でも同一の管理画面で運用できる点が評価されている。
ソラコムのCEOは「ドコモとの協業により、日本発のグローバルIoTプラットフォームを提供できることを誇りに思う。今後も技術連携を深め、より多様なニーズに応えていく」とコメントしている。
今後の展開
ドコモは2025年までに、本サービスの契約回線数100万回線を目標に掲げる。また、5G対応やNB-IoT(狭帯域IoT)への対応も検討中で、さらに高速・大容量の通信ニーズにも応える計画だ。
申し込みはドコモの法人向けサイトから受け付けており、7月1日以降順次提供開始。デモやトライアルも可能で、企業の導入ハードルを下げる施策も用意されている。



