RIZAPグループは23日、コンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」のマレーシア1号店となる「chocoZAP Uptown(チョコザップアップタウン店)」をオープンした。香港、台湾、シンガポールに続く東南アジア進出となり、今夏にはマレーシア2店舗目も予定している。
国内1943店舗を黒字化、海外150店舗目標
「chocoZAP」は2022年7月の事業開始から約4年で国内1943店舗の運営を黒字化した。さらなる市場拡大を目指し、グローバル戦略では2027年3月期までに海外市場で最大150店舗の出店を目標に掲げている。
マレーシア進出の背景:健康課題と市場性
マレーシアへの出店背景には、生活習慣に起因する肥満症や糖尿病の増加といった深刻な健康課題がある。同国では2019年に甘味飲料への砂糖税が導入されるなど健康増進への機運が高まっている。また、国民の平均年齢が31歳と若く、労働力人口が増加し続けており、中長期的な経済発展とフィットネス需要の拡大が見込める環境にある。しかし、従来の一般的なフィットネスジムの料金相場は手軽なものではなく、実際に通える層が限られていたため、商機が見込めると判断し出店した。
現地化戦略:低価格・多機能モデルと美容サービス
マレーシア市場の展開においては、香港での成功モデルを現地向けに調整していく。現地のフィットネス相場よりもリーズナブルな月額を設定し、トレーニングマシンのほか、セルフエステなどの美容サービス、マッサージチェア、ランドリーなどを内包したオールインクルーシブモデルを展開。香港で反響の高かったEMSやホワイトタンニング、骨盤サポートチェアなどの美容サービスも順次導入し、多目的な利用を促す。
熱帯気候と車社会に対応:屋内運動の訴求
発達した車社会であり、年中30度前後という熱帯気候のマレーシアでは、屋外での運動が定着しづらく深刻な運動不足に陥りやすい環境にある。そのため、涼しく快適な室内で運動ができる環境を整え、トレッドミルやバイクなどの有酸素運動マシンの訴求を強める。さらにドライバー層の視線や行動動線に合わせたリアルなメディア露出などを実践し、現地での認知度強化と事業のローカライズを図っていく。
香港での成功とシンガポール展開
先行して本格展開を成功させている香港市場においては、高単価帯が常とされていた市場で「独自の低価格・多機能モデル」が奏功し、オープンから6ヵ月で単月黒字化する店舗も出ている。また、今年3月にはシンガポール1号店をオープンし、アジア圏での足がかりを着実に築いてきた。
国内外の相互循環でさらなる成長へ
同時に、海外で人気のあるサービスを日本の店舗にも導入する「国内外の相互循環」も視野に入れ、グローバルシナジーを創出しながら日本国内・海外の両輪でさらなる事業拡大を狙っていく。



