北杜市と市川三郷町が10月から、市町村などが主体となり有料で車両を運行する「公共ライドシェア」(自家用有償旅客運送)の実証運行を始める。両市町ともにバスや鉄道の利用が難しい「交通空白」地区を抱えており、実証運行で一定の効果が認められれば、本格導入に向けて協議を進める。
国の補助制度を活用
人口減で地域交通の担い手が不足する中、国は公共ライドシェアを導入する地方公共団体などを補助しているほか、県も今年度から最大700万円の補助制度を創設。両市町はこの制度を活用するという。
北杜市の実証計画
北杜市は、運転手不足で夜間のタクシーの運行が限られることが課題となっていたことから、土日の午後6時半~同9時半の時間帯で試験的に運行。タクシー会社に業務委託し、電話で予約を受け付ける形で、特に観光客が多い小淵沢町地区発着に限る。来年1月までの4か月間運行し、その後に実装できるか検討するとしている。
市川三郷町の実証計画
市川三郷町では、町営のコミュニティバスの利用者が少なくなっていた旧三珠町エリアを中心に、同バスに代わって運行。平日午前8時半~午後4時半で、電話やアプリで事前予約する乗り合いタクシーを想定しており、導入後、継続的に運行し、コミュニティバスとどちらが適しているか、利用者アンケートなどを行い検証する。
県内初の取り組み
県内では、丹波山村のNPO法人が公共ライドシェアを実装しているが、市町村が利用者の自宅と目的地を「ドア・ツー・ドア」で結ぶ公共ライドシェアを行うのは初めてといい、両市町の担当者は「新しい交通手段として、住民の生活の足を確保し、暮らしやすい環境を作りたい」などと話している。



