筑豊電気鉄道は14日、新型低床式LRV「7000形」を2027年3月に導入すると発表した。超低床構造によるバリアフリー化を図るとともに、既存の3000形と比べて消費電力量を約50%削減。定員を96人から112人へ16人増やし、ラッシュ時間帯の輸送力増強を図るとしている。
老朽化した3000形の課題
現在、筑豊電気鉄道で運行する車両の多くを占める3000形は、60年以上が経過した車両装置を使用しており、取替部品の製造終了にともない部品調達が難しくなるなど、車両の老朽化が課題となっている。今年3月、同社が開業70周年を迎えたことを機に、安定した輸送サービスの維持・向上を目的として新型車両の導入を決めた。
7000形のバリアフリー設計
7000形は3車体3台車の超低床式電車で、駅ホームから車両床面まで段差のない構造に。乗降口のステップや車内床面の段差もなくし、乗降りしやすいバリアフリー設計とする。外観はシンプルなメタリックカラーを基調とし、正面の黒色部分を側面まで回り込ませ、ひとつの大きな窓に見えるデザインにする。正面曲面ガラスで「やさしさ」を表現し、車体側面にアクセントとして筑鉄(Chikutetsu)の「C」をイメージしたラインをあしらう。車体色には、福岡県と沿線の自治体の花を連想させる「Flower yellow」を採用した。
快適な車内空間と省エネ性能
車内はグレーとベージュを基調に落ち着いた色調とし、やわらかい質感の座席を設置。大型窓やゆとりある通路幅、視界をさえぎらないシンプルなレイアウトにより、圧迫感の少ない快適な移動空間をめざすという。省エネにも配慮し、車内照明と前照灯にLEDを採用するほか、高効率な制御装置と電力回生ブレーキを搭載することで、3000形と比べて消費電力量を約50%削減する。
主要諸元と製造担当
定員は112人(座席44人)で、3000形の96名から16人増加。車体は長さ21.3m、幅2.452m、高さ3.97m。最高運転速度は60km/hとされ、アルナ車両が製造を担当する。



