ソフトバンクG、AI関連企業に1兆円投資へ 孫正義氏が表明
ソフトバンクG、AI関連企業に1兆円投資へ

ソフトバンクG、AI投資を年1兆円に倍増

ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は、AI(人工知能)関連企業への投資額を従来の倍にあたる年間1兆円規模に拡大する方針を明らかにした。SBGは既に半導体設計の英Armなどへの投資を加速しており、生成AI市場の急成長を取り込む狙いだ。

Armの評価額上昇が追い風に

SBGが保有する英半導体設計会社Armの株式評価額が上昇し、投資余力が拡大している。孫氏は「AIは人類史上最大の革命だ。この波に乗り遅れるわけにはいかない」と述べ、積極投資の姿勢を強調した。SBGは2023年度に約5000億円のAI関連投資を実行しており、今年度はその倍増を目指す。

生成AI市場の成長が背景

背景には、ChatGPTに代表される生成AIの急速な普及がある。市場調査会社によると、世界の生成AI市場は2030年までに年間成長率30%以上で拡大し、1兆ドル規模に達する見込み。SBGはこの市場で中核となる半導体やプラットフォーム企業への投資を強化している。

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孫氏「AIが全産業を変革」

孫氏は「AIはあらゆる産業を根本から変える。私たちはそのインフラを提供する企業に投資している」と説明。特にArmは省電力性能に優れたチップ設計で、データセンターやエッジデバイス向けに需要が拡大している。SBGはArmの完全子会社化後、同社の企業価値をさらに高める戦略だ。

財務基盤の強化も課題

一方、SBGの有利子負債は約20兆円に上り、投資拡大には財務健全性の維持が課題となる。孫氏は「キャッシュフローを重視し、投資と財務のバランスを取る」と述べ、既存資産の売却などで資金を確保する方針を示した。SBGはアリババ株の一部売却などで得た資金をAI投資に振り向けている。

業界再編の可能性も

SBGの巨額投資は、AI業界の再編を加速させる可能性がある。SBGは既に米国や中国のAIスタートアップに数十億ドル規模の出資を行っており、今後も有望企業への大型投資を継続する見通し。アナリストからは「SBGの投資がAI市場の競争を激化させ、業界全体の成長を促す」との声が上がっている。

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