職場のスメハラ対策、上司の対応とは?自衛隊でも学ぶメンタルチューニング
職場のスメハラ対策、上司の対応とは?自衛隊でも学ぶ

蒸し暑さがまとわりつく7月の午後。会議室の席に座ろうとした途端、若手のCさんがふと立ち止まり、眉をひそめた。別の席へ逃げるように移動する。その視線の先には、真面目で仕事熱心なAさん。だが、周囲はAさんの強い臭いに耐えられず、そっと距離を置くようになっていた。

上司のBさんも状況を把握している。会議中、集中力が途切れ、社員が微妙に顔をしかめる瞬間を何度も見てきた。しかし、Aさんは誰よりも誠実で、繊細な性格だ。指摘すれば深く傷つけてしまうかもしれない。かといって放置すれば、チームの空気は確実に悪くなる。

「言うべきか、言わないべきか」「どう伝えたらよいのか」――。Bさんは毎朝、Aさんが席に着くたびに胸が重くなる。「言いたいのに言えない」この沈黙が、職場の空気をじわじわと蝕んでいくのだった。

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臭いは指摘しづらいが…

暑さが厳しくなる時期には、社内で「臭い」に関する相談が増えてきます。ただ、臭いの問題はとてもデリケートで、本人は気づきにくく、周囲は指摘しづらいものです。だからこそ、上司がどう扱うかによって、職場の空気が大きく変わります。

そして、スメルハラスメントは単なるマナーの問題ではありません。企業には「職場環境配慮義務」があり、社員が快適に働ける環境を整える責任があります。臭いの問題は、この義務の一部として扱うべきテーマです。

臭いは「SOSのサイン」であることも

臭いの問題は、本人の努力だけでは解決しないことがあります。体調の変化やストレスが原因で臭いが発生するケースもあり、単なる衛生面の問題とは限りません。上司は、臭いを個人の責めにせず、健康面や心理面のサインとして捉える視点も必要です。

個別に注意するのはリスクが高い

直接「臭う」と伝えるのは、相手を深く傷つける可能性があり、逆効果になることも。上司が個別に注意する場合は、周囲に聞こえないよう配慮し、事実を客観的に伝えることが求められます。また、改善策を一緒に考える姿勢が重要です。

企業の義務であり、上司の役割

職場環境配慮義務に基づき、企業は臭いの問題にも積極的に対処する必要があります。上司は、チーム全体の快適さと個人の尊厳のバランスを取りながら、適切な対応を取ることが求められます。放置すれば職場の雰囲気が悪化し、生産性にも影響するため、早期の対策が肝心です。

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