高市首相の「寝てない自慢」に批判殺到…ポピュリズム手法が裏目に
高市首相「寝てない自慢」に批判殺到 ポピュリズム手法が裏目

3連休最終日の7月20日、高市首相がXに投稿した「苦労アピール」が物議を醸している。「泥臭く働くリーダー」「庶民的で真面目」というポジティブな演出を狙った投稿が、「マネジメント能力の欠如」や「非効率な働き方」として受け取られ、裏目に出たのだ。

問題の投稿では、7月以降の土日について、公邸で「骨太方針」「日本成長戦略」「地域未来戦略」に関する「分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け」たと説明。特に「今日のお休みは本当に有難く、久々に5時間も睡眠を取れた上(総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化)」の部分が批判の的となった。

「苦労アピール」が炎上した理由

高市氏本人は、「昼からは、手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理」といった庶民的なエピソードでまとめたつもりだった。しかし、「成果が見えない中での『苦労アピール』」が余計な反発を招いた。

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政治学者のベンジャミン・モフィットは、ポピュリズムに特徴的な政治スタイルの一つとして「悪いマナー」(bad manners)を挙げている(The Global Rise of Populism: Performance, Political Style, and Representation/Stanford University Press)。これは政治家が自分の素顔をさらけ出すことで広い支持を得る効果を期待したパフォーマンスを指す。

ポピュリズム手法の危うさ

「人気取り型」と「反既得権益型」の2つの側面を持つポピュリズムの手法は、日本では2019年以降、与野党を問わず「効率良く国民を味方に付けるための武器」として急速に重宝されるようになった。しかし、「人間臭さを見せる」演出は綱渡りのようなバランスの上で成り立つ。「解決能力」なき「人間味」の提示は無能さのアピールにしかならないという指摘もある。

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