LINEは2026年6月18日、投票ページを装ったフィッシングサイトを介してLINEアカウントを乗っ取り、家族や知人に成りすまし、PayPayでの送金を要求する詐欺が相次いで発生しているとして、公式サイトで注意喚起を行った。同社の説明によると、この手口は3段階で構成されている。
第1段階:偽の投票ページへの誘導
被害者はまず、SNS上で「コンテストのアンバサダーに選ばれた」「親戚の子が作品コンテストに参加している」などと持ちかけられ、指定されたURLから偽のLINEログイン画面に誘導される。この画面で電話番号やパスワードを入力すると、第三者がその情報を悪用し、アカウントを乗っ取る。LINEは、確認されている手口について、登録情報と組み合わせて認証番号を聞き出したり入力させたりする行為は「すべて詐欺」だと強調している。
第2段階:アカウント乗っ取りとデータ消去
次に、第三者が不正にアカウントを引き継ぐ。その際、ユーザーには「アカウントからログアウトされました」と表示され、再ログイン画面が現れる。第三者は「LINEをアンインストールして再インストールしてほしい」「削除ボタンをタップしてほしい」などと不正操作を誘導するケースもあるが、指示通り削除をタップすると、端末内のLINEデータがすべて消えてしまうという。
第3段階:成りすましによる送金要求
最終段階では、乗っ取ったアカウントから家族や知人に成りすまし、「PayPayで送金してほしい」と金銭を要求する。LINEは、親しい相手からのメッセージであっても、突然の送金依頼には応じないよう呼びかけている。偽の投票画面(左)から偽のLINEログイン画面(右)に誘導する手口が確認されている。
被害防止のための対策
被害を防ぐためには、まずLINEの引き継ぎや、メールアドレス・電話番号の変更以外で認証番号を使わないこと。認証番号を電話番号・メールアドレス・パスワードと組み合わせて聞き出す行為は「すべて詐欺」だと同社は説明する。また、「アカウントからログアウトされました」と再ログイン画面が出ても、削除はタップせず、必ず再ログインをタップするよう求めている。
もし、突然の送金依頼があった場合は、相手やビデオ通話などテキスト以外の手段で本人に確認することも呼びかけている。LINEは、ユーザーに対して「不審なメッセージやリンクには十分注意し、安易に個人情報を入力しないように」と警告している。



