Metaは7月10日(現地時間)、7日に公開した画像生成モデル「Muse Image」に関連して、Instagram上で公開アカウントの写真をタグ付けし、その投稿に基づくAI動画を自動生成できる機能を無効化したと発表した。この機能は、見知らぬ人の画像であっても、相手がアカウントを公開設定にしていれば、本人の同意を得ることなく動画に利用できる仕組みだった。
批判を受けて機能停止
Metaは公式ブログを更新し、「この機能が期待に応えられなかったというフィードバックを受け、現在はご利用いただけません」と説明した。米誌Varietyなどによると、機能公開後、ネット上では懸念の声が高まった。ITmediaも、無効化する方法をまとめた記事を公開している。
Muse Imageの概要とプライバシー問題
Metaが7月7日に発表したMuse Imageは、自らWeb検索やコーディングで素材を収集・作成し、生成した画像を自己修正することで品質を高められるというAIモデルだ。AIアシスタント「Meta AI」やAIサービス「meta.ai」などで提供される。米国ではInstagramのストーリーズ、一部の国ではWhatsAppでも利用可能で、Facebookにも近日対応予定とされている。
しかし、Instagramの公開アカウントで投稿した写真や動画が、他者によってAI機能で再利用・改変される可能性が指摘されていた。この再利用設定は初期状態で有効になっているが、設定で無効化できる。ただし、設定変更前に生成されたAIコンテンツは自動的に削除されない。
Metaの他のプライバシー関連の動き
Metaは以前からAIグラス「Ray-Ban Meta」などのプライバシー対策にも取り組んでいる。周囲に撮影中であることを知らせるLEDへの妨害や破壊行為を検知した場合、カメラ機能を強制的に無効化するアップデートを実施。また、LEDを除去する改造サービスの出品削除や、販売業者への法的措置も進める方針だ。
さらにMetaは、AIアシスタント「Meta AI」との会話内容を広告のパーソナライズに利用すると発表。12月16日から適用する。宗教や性的指向など、一部のセンシティブな話題は対象外としている。



