写真シール機「プリクラ」に、生成AI(人工知能)技術を活用した新サービスが登場し、注目を集めている。従来のプリクラは、あらかじめ用意されたフレームやスタンプで装飾するのが一般的だったが、新サービスではユーザーがAIに指示を出すだけで、好みの背景や加工をリアルタイムで生成できる。
AIが創造する無限のバリエーション
このサービスを開発したのは、東京都内のベンチャー企業「フォトクリエイト」。同社の担当者は「ユーザー一人ひとりの個性を引き出す写真体験を提供したい」と語る。具体的には、ユーザーが「海辺」「星空」「ファンタジー」などのキーワードを入力すると、AIがそのイメージに合った背景を生成。さらに、被写体の表情やポーズに合わせて、自動的に最適なフィルターやエフェクトを適用する。
10代女子を中心に人気爆発
この新サービスは、2024年11月に東京・渋谷のゲームセンターで試験導入された。わずか1週間で利用者数が予想の3倍に達し、現在は全国の主要都市に拡大中だ。特に10代の女子高生の間で「自分だけのオリジナル写真が作れる」と評判を呼び、SNS上でも「#AIプリクラ」のハッシュタグが急増している。
業界全体への影響も
プリクラ業界はスマートフォンの普及で縮小傾向にあったが、生成AIの導入により新たな需要を創出できる可能性がある。市場調査会社のデータによれば、AIプリクラの市場規模は2025年までに50億円に達する見通し。既存の大手プリクラメーカーも追随する動きを見せており、業界全体の活性化が期待されている。
今後の展望と課題
一方で、AI生成画像の著作権問題や、不適切なコンテンツの生成防止策など、課題も残る。フォトクリエイトは「倫理的なガイドラインを策定し、安全に楽しめる環境を整える」としている。また、将来的にはアニメ風のキャラクター化や、グループ写真の自動合成など、さらなる機能追加を検討中だ。
生成AIがもたらす新しいプリクラ体験は、単なる写真撮影を超え、エンターテインメントの進化を感じさせる。今後の技術発展とともに、どのような進化を遂げるのか注目される。



