元オリンピック選手の中村恒一さん(60代、仮名)がSNSで知り合った「酒井清子」なる人物を介した国際詐欺グループに、約2500万円をだまし取られた。被害者は全資産を開示させられ、保有株式の売却まで強いられた。
「酒井清子」と叔父「許成剛」の登場
中村さんはSNSで「酒井清子」と知り合い、彼女が哀しい過去を背負っていると明かした。中村さんは恋愛感情を抱き、清子を物心両面で支えてきたのが、叔父で金融の専門家だと名乗る「許成剛」だと聞かされた。
清子が強く信頼する許成剛の指導の下、中村さんは外国為替投資に踏み込んでいった。中村さんは「金融の専門家であるだけでなく、清子を物心ともに支えてきた許先生のことを私は信頼しきっていた。LINEのやりとりからも、当初は高潔な人物のように映っていた」と振り返る。
投資指導の手口
許成剛はLINEで投資の指導を開始。チャート図のスクリーンショットを見ながら、操作の仕方を指南する流れだった。中村さんは許先生の導きに従う形で操作を進めた。
「間違えるたびに先生が『この画面だ』とスクリーンショットを送ってくる。間違えば訂正され、迷えば正解が提示される。この繰り返しで、私は許先生から『見守られている』という感覚を強めていった」と中村さんは話す。
株式売却の強要と詐取
許成剛は「元本を増やせばもっと稼げる」と、中村さんに保有株式の売却をけしかけた。中村さんは全資産を開示させられ、最終的に許成剛に資金をだまし取られた。インタビューの第3回では、許成剛が中村さんに投資を指南し、保有株式の売却をけしかけ、あげく資金をだまし取ってしまう手練手管が紹介されている。