OpenAIは、予測市場を運営するフィンテック企業Kalshiのデータを、ChatGPTのワールドカップ関連の回答に反映し始めた。例えば「イングランド対アルゼンチン、どっちが勝つと思う?」と尋ねると、「出典:Kalshi」という勝率予想グラフが表示される。この動きは、The New York Timesが7月13日(現地時間)に報じたもので、両社は現時点で正式な発表を行っていない。
ChatGPTのヘルプページに明記された新機能
ChatGPTのヘルプページには、「2026年ワールドカップに関するクエリでは、今後の試合についてタイムリーな文章を提供するため、ChatGPTがKalshi由来の予測情報を表示する場合があります」と記載されている。ただし、同ページには「ChatGPTを通じて賭けを行うことはできません」とも明記されており、あくまで情報提供に留まる。
Kalshiは2018年創業の米国大手予測市場プラットフォーム企業で、米国連邦規制当局から認可を受けた金融取引所として、現実世界でこれから起こる出来事の結果を予測して契約を売買する仕組みを提供している。予想が的中すれば1契約あたり1ドルが支払われ、外れた場合は0ドルとなる。
ワールドカップ予想の具体的な表示例
ユーザーが特定の試合について質問すると、ChatGPTはKalshiのデータに基づいた勝率予想をグラフ形式で表示する。これにより、従来のテキストベースの回答に加え、リアルタイム性の高い市場データを活用した情報が得られるようになった。
OpenAIはこれまでも、ChatGPTのメモリ機能を強化する「Dreaming V3」ベースラインの開発や、音声会話モデル「GPT-Live」の提供など、対話型AIの機能拡充を進めてきた。今回のKalshi連携は、AIが外部の信頼できるデータソースを参照し、より正確でタイムリーな情報を提供するための一環とみられる。
Kalshiの仕組みと信頼性
Kalshiは、政治、経済、スポーツなど多岐にわたるテーマの予測市場を運営している。金融規制の枠組みの中で運営されているため、データの信頼性は比較的高いとされる。ただし、予測市場はあくまで参加者の予想を集約したものであり、実際の結果を保証するものではない。
今回の連携について、OpenAIもKalshiも正式なコメントを出していないが、ChatGPTのヘルプページの記述から、両社の間で何らかのデータ提供契約が結ばれている可能性が高い。



