Xperia 1 VIIIが発売から2年、カメラ中心に大きな進化を遂げた。従来の縦型カメラからL字型の新デザインに変更。背面には独自のOREテクスチャーを採用し、質感が際立つ。本体に刻まれたXperiaロゴはXperia Z5を彷彿とさせる。
OREテクスチャーとカメラデザインの刷新
新開発のOREテクスチャーは、細かな凹凸を施した背面とフレームが特徴。グラファイトブラック、アイオライトシルバー、ガーネットレッド、SIMフリーモデル限定のネイティブゴールドの4色を展開。カメラ周りはL字型に刷新され、ペリスコープ式の望遠レンズを内蔵しつつ、本体との一体感を保っている。
カメラ性能の大幅進化
最大のアップデートはカメラだ。メイン(広角24mm F1.9)、超広角(16mm F2.0)、望遠(70mm F2.8)の3眼構成で、全カメラが4800万画素に統一。メインにはLYTIA LYT-T808(1/1.35型)、超広角にはLYTIA LYT-700(1/1.56型)を搭載。望遠カメラは従来の1/3.5型から1/1.56型に大型化し、センサー面積は約4倍になった。また、従来の85-170mmの連続光学ズームから、70mm単焦点のペリスコープ式に変更。一般的に使用頻度の高い3倍望遠相当の画角となり、使い勝手が向上した。
この構成は、OPPO Find X9 Ultraなどハイエンドの主流の考え方に近い。スマートフォンカメラで先行する中国メーカーの思想に、Xperiaのハードウェアが追いついてきた印象だ。
AIカメラアシスタントと競合比較
新たに搭載された「AIカメラアシスタント」は、シーンや被写体をAIが認識し、撮影設定を4パターン提案してくれる。細かい設定をしなくても好みの雰囲気の写真に仕上げられる手軽さは、カメラに慣れない層にも間口を広げる取り組みだ。
ただし、正直に言えばXiaomi 17 UltraやOPPO Find X9 Ultraといった同価格帯の競合と比べると、カメラ性能では及ばない部分もある。XiaomiはメインカメラにLOFIC対応の1型センサー、望遠にはXperiaが採用していた連続光学ズーム機構を採用。OPPO Find X9 Ultraはメインに2層画素のLYTIA 901、2つのペリスコープ式望遠カメラを搭載し、3倍望遠には1/1.28型センサー、さらに10倍望遠まで備える。
正直なところ、Xperia 1 VIIIのカメラハードウェア構成は、2023年のOPPO Find X6 Proに近い水準と言える。周回遅れではあるが、ようやくこのラインまで追いついたというのが正直な印象だ。それでも、中国メーカーが積み上げてきたカメラの考え方に確実に近づいてきた点は素直に評価したい。
エンタメ機能と総評
エンタメ機能も着実に強化。スピーカーやディスプレイの品質にも満足できる。価格は約23.6万円~30万円前後と高額だが、ソニーのこだわりが詰まった一台だ。



