今年も厳しい暑さがやってきた。東京ビッグサイトでは7月14~16日、暑さ対策の最新製品が一堂に集まる「第13回 猛暑対策展」が開かれた。今年は昨年より会場を広げ、出展社数は過去最多の189社・376ブースを記録した。
熱中症リスクを可視化するスマートウォッチ
定番の空調服や業務用エアコンが並ぶ中、目を引いたのが、熱中症対策に特化したミツフジ(東京都板橋区)のスマートウォッチ「hamon band(ハモンバンド)」だ。
熱中症リスクを検知すると、画面の色が「青→赤」と段階的に変化するほか、アラート音と振動で危険を通知する。その際に体を冷やしたり、塩分や水分を補給したりすることで熱中症予防につながるという。
約2年かけ独自技術を開発
2021年に初代モデルを発売。現在、導入企業数は約4000社、累計出荷数は約410万台に上る。末梢から深部体温の変化を推定・可視化する独自技術(特許出願中)を搭載している。
同社のウェアラブル事業 運営支援担当の内海渉氏は、「血液や臓器、脳など体の内部の温度を指す『深部体温』は、熱中症の重症度を判断する基準として用いられます。ただ、皮膚温と異なり計測が難しいんです」と説明した。
医療現場では、直腸や食道などの体内にセンサーを挿入して測定するというが、一般的な職場や家庭で測定するのは難しい。そこで、産業医科大学や前田建設工業との共同研究を通じて、深部体温の変化を推定するアルゴリズムを開発した。
研究では、人為的に暑い環境を作り、そこで運動することで熱中症に近い状態を体感する実験を繰り返した。そこから得られたバイタルデータ(体温や心拍数などの生体情報)を元に、約2年をかけて独自技術を開発したという。



