KDDIのオンライン専用ブランド「povo2.0」が2026年8月25日より「5G SA」を開始した。しかし、SIMフリーAndroidで開通を試みたユーザーから「圏外になって使えなくなった。デュアルSIMスマートフォンでもう一つの回線も圏外になった」と報告が相次いだ。
KDDIが設定ミスを認める
KDDIは8月28日に「接続設定において、意図せず誤った設定を行っていたことが判明した。27日(夜間)に設定変更を行い、5G SAに対応した端末でネットワーク接続ができる状態になっている」と説明した。
SNS上では、対応端末ではないスマートフォンからのアクセスを拒否するような設定が施されていたのではないかという推測が出ていた。それが「意図しない誤った設定」だったのかはわからないが、確かにキャリアとして、ありとあらゆる端末からの接続を受け付けるというのも、あまりやりたくないだろう。
動作検証の難しさ
「検証済みの端末のみアクセスを受け付ける」という考えになるのも無理はない。とはいえ、povoはオープンマーケット向けのスマートフォンがこれだけ普及しており、自由に、しかも簡単に契約できるのが売りだ。
これまでにないオープンなスタンスが魅力なのに、「auで販売しているスマホでの接続が前提」というのはかなり無理のある考えだろう。キャリアとして体力があるのだから、市場に出ている主流のスマートフォンはできるだけ検証を行い、対応機種としてラインナップしておくべきだったように思う。
ただ、ここ最近も「一部のAndroidでマイナアプリからのログインや認証が完了しない」とか「Pixel 11 Pro Foldでアプリを起動すると一部のテキストが読めない」といった不具合がSNS上で散見されたりする。また、Pixel 11 Proでは特定のゲームがピンク色に表示されてしまうという問題もあった。
このあたりはAndroidの機種が多すぎて、動作検証が全く追いついていない、そもそも、多数のAndroidスマートフォンで動作検証をしていないという状況なのだろう。キャリアやアプリ事業者にとっても、動作検証をすべき端末を増やすのは理屈だが、当然のことながらコストが上がることに直結し、その代償はユーザーが負担することになる。
ユーザーへの影響
オープンマーケット向けのAndroidが普及するのは喜ばしいが、一方で、「ちゃんと動かない」といったユーザーの負担も増加しているのは間違いなさそうだ。



