NTTデータ先端技術は2026年7月22日、オープンソースソフトウェア(OSS)のKernel-based Virtual Machine(KVM)を基にした仮想化基盤「Prossione Virtualization」の導入・運用支援サービスを開始した。
設計から移行、保守まで一貫対応
設計や構築、既存環境からの移行、保守を一貫して担い、運用高度化機能(AIOps)連携によるログ分析や診断通知、対応自動化も提供する。企業ごとの要件に応じ、クラウド型とオンプレミス型の生成AIを選べる構成とし、運用負荷の軽減や資源配分の迅速化、コスト最適化を支援する。
VMwareライセンス変更受けOSS選択広がる
VMwareのライセンス体系変更に伴う費用面の影響や特定製品への依存を見直す観点から、仮想化基盤としてOSSを選択肢に含める動きが広がっている。しかし、商用製品からOSSへの移行には、高度な設計・構築力や専門的な運用ノウハウが不可欠で、ミッションクリティカルな大規模システムへの適用には依然として高い技術的ハードルが存在する。
こうした課題に対し、NTTデータが提供するのが国産仮想化基盤「Prossione Virtualization」だ。KVMをベースとすることで特定ベンダー製品への依存を抑え、既存のインフラ資源を生かした最適構成を実現するとしている。
7つの項目でサービス提供
今回開始する導入・運用支援サービスでは、仮想化基盤の設計から構築、運用、既存環境からの移行までをワンストップで支援する。標準化した構成と構築手法を使い、導入期間の短縮と高可用性の確保を両立させる。継続支援の体制も整え、長期利用時の安定稼働を支える。
提供内容は7つの項目に整理されている。1つ目は導入から運用・移行までの一貫支援、2つ目はKVMによる物理資源の集約と配分最適化、3つ目は専門知識を活用した安全な移行。続いて、4つ目にAIOps連携による診断と自動対応、5つ目に基幹系システムで培った実装力、6つ目に短期構築と高可用性の両立、7つ目に長期にわたる継続支援を挙げる。
AI機能との一体設計で運用の属人化防止
AI機能との一体設計により運用の属人化を防ぐほか、モジュール単位での導入に対応する。必要な機能からスモールスタートし、利用状況や要件の変化に合わせて段階的に拡張することが可能だ。セキュリティ対策や基盤更新、アプリ移行にかかる費用も含め、システム全体のTCO(総保有コスト)削減も支援する。
AIOps機能は、AIエージェントやMCPサーバ、各種連携ツールで構成される。基盤の稼働情報やログを分析して診断結果を通報するほか、障害対応などの自動化を実現する。これにより、担当者のスキルや経験に依存しがちな運用作業を減らし、インフラ提供にかかる時間を短縮する。機能はモジュール単位で提供されるため、必要な範囲から導入し、運用状況の変化に合わせて段階的に拡張することが可能だ。
MCP標準準拠で外部ツール連携も
また、MCP標準に準拠しているため、既存システムや外部ツールとの連携に加え、利用するLLM(大規模言語モデル)の変更にも対応する。生成AIについてはクラウド型とオンプレミス型を選択でき、企業の運用方針やセキュリティ基準に応じた構成を実現できる。



