モトローラ・モビリティ・ジャパンは7月14日、折りたたみ式フォルダブルスマートフォン「motorola razr fold」を日本市場に投入すると発表した。同社初となる折りたたみ式フォルダブルスマホであり、日本向けモデルにはおサイフケータイ(モバイルFeliCa)を搭載するカスタマイズを施している。価格は29万9800円で、8月4日に発売される。販路は同社の公式オンラインストアのほか、Amazon.co.jp、主要家電量販店、インターネットイニシアティブのMVNOサービス「IIJmio」を通じて行われる。専用スタイラスペン「moto pen ultra」も同日発売で、価格は1万2000円。
折りたたみフォルダブルの詳細スペック
razr foldは2026年1月にグローバル発表されたモデルで、モトローラとして初めて折りたたみ式フォルダブルスマホとして登場した。開いた状態では8.1型のメインディスプレイ(有機EL、2332×2484ピクセル、最大120Hz駆動)を搭載し、閉じた状態では6.6型のサブディスプレイ(有機EL、1080×2520ピクセル、最大160Hz駆動)が利用できる。サブディスプレイはコーニングの強化ガラス「Gorilla Glass Ceramic 3」で保護されている。
日本向けモデルではおサイフケータイ機能を搭載する点が特徴だが、それ以外の仕様は海外モデルとほぼ同様だ。ただし従来のモトローラ製スマホとは異なり、本体には非接触IC通信マークの表記がないため、保護シートに位置が記載されている。
プロセッサとメモリ、AI機能
プロセッサ(SoC)はクアルコムの「Snapdragon 8 Gen 5」で、CPUコアはプライムコア2基+高性能コア6基の計8基構成。AI処理に活用できるNPUコア「Hexagon」も統合している。メモリは12GB、ストレージは256GBで、microSDカードには非対応。OSはAndroid 16をプリインストールし、従来のモトローラ端末と同様にAOSP(Android Open Source Project)の素のUIを採用。カスタマイズを施さないことで軽快な操作が可能としている。2026年秋にはAndroid 17へのバージョンアップを予定しており、そのタイミングでレノボと共同開発するAI機能「Motorola Qira」も実装する見込みだ。
カメラ性能と評価
アウトカメラは広角(メイン)、望遠(3倍相当)、超広角のトリプル構成で、いずれも約5000万画素のセンサーを採用。広角カメラにはLOFIC(横型オーバーフロー蓄積容量)構造を採用し、一段のダイナミックレンジ拡大と暗所撮影時のノイズ軽減を実現。広角・望遠カメラにはOIS(光学式手ブレ補正)機構も搭載する。
インカメラはサブディスプレイ側に約3200万画素、メインディスプレイ側に約2000万画素のセンサーを搭載(いずれも固定フォーカス)。razr foldのカメラはDXOMARKのスマートフォンカメラランキングにおいて、2026年3月時点でフォルダブルモデルとしてトップの評価を受けた。7月15日時点でもトップを維持しており、全体では9位タイとなっている。
通信とバッテリー
日本国内でのモバイル通信は5G(Sub6)とLTEに対応。国内の主要キャリアが利用する主な周波数帯(バンド)にはほぼ対応するが、5Gのn79(4.5GHz帯)には非対応。SIMはnanoSIMカードとeSIMに対応し、最大2回線の同時待ち受けが可能。Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 6.0も利用できる。
バッテリー容量は6000mAhで、USB PD(Power Delivery)による急速充電(最大80W)に対応。Qi規格のワイヤレス充電(最大15W)も利用可能。充電・外部接続ポートはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cで、映像出力には非対応。
デザインとサイズ
ボディカラーはPantoneとのコラボレーションで、「PANTONE Blackened Blue(ブラックンドブルー)」と「PANTONE Lily White(リリーホワイト)」の2種類から選べる。背面の仕上げはカラーによって異なり、手触りも違う。本体はIP4X等級の防じん(じん)性能とIPX8/9等級の防水性能を確保。本体サイズは開いた状態で約160.05(幅)×144.47(高さ)×4.55(厚さ)mm、閉じた状態で約73.6(幅)×160.05(高さ)×9.89(厚さ)mm。重量は約243g。



