Microsoftは6月23日(米国時間)、新型ノートパソコン「Surface Pro 12-inch」と「Surface Laptop 13-inch」を発表した。これらの製品は、メモリ価格の高騰を受けて8GBモデルが廉価版として投入された。通常、廉価版は性能が低下する傾向にあるが、今回は意図せずに優れたSurfaceが登場した可能性があるとWindows Centralが報じている。
8GBモデルはAI機能非対応だが、軽快動作が期待できる
新型Surfaceのメモリオプションは8GBと16GBの2種類。8GBモデルの最低価格はSurface Pro 12-inchが849.99ドル、Surface Laptop 13-inchが949.99ドルだ。しかし、これらの廉価モデルはCopilot+ PCの最小システム要件である「メモリ16GB以上」を満たさないため、「Recall」や「Click to Do」などの最新AI機能を利用できない。一方で、AI機能を必要としないユーザーにとっては、必要な機能だけを備えた構成として受け止められる可能性がある。
Windows Centralによると、Copilot+ PCとして動作するWindows 11はメモリを大量に消費するが、通常のWindows 11は軽量かつ効率的に動作するという。そのため、AI機能を必要としないユーザーにとっては、8GBモデルの方が軽快に利用できる可能性があると同メディアは指摘している。
8GBメモリで十分か?検証結果
メモリを減らすことでOSが快適になるという皮肉な状況だが、限られたメモリ容量でWindows 11やアプリがメモリ不足に陥る懸念もある。これについてWindows Centralは検証を実施し、「一般的な用途であれば十分に快適」と評価した。「特殊な画像処理ソフトウェア」や「負荷の高いゲーム」を実行しない限り、8GBで余裕があるとしている。
AI機能を必要としないユーザーの理想は、AI機能をオプトインできるWindows 11の提供だが、完全な無効化は現状提供されていない。そのため、バッテリー消費が少ないARMアーキテクチャのSurfaceを求めるユーザーにとって、8GBモデルは有力な選択肢となる。
「Copilot+ PC」ブランドの行方
Windows Centralは、今回の新型ノートパソコンの発表でMicrosoftが「Copilot+ PC」のブランド名を表記しなかった点にも注目している。Surface Laptop Ultraの発表時にも表記がなかったことから、記者は「MicrosoftはCopilot+ PCブランドを段階的に廃止するようだ」と述べている。
MicrosoftがCopilot+ PCブランドをどう位置付けるのかは現時点では不明だが、Build 2026ではクラウドAIやエージェント機能を強く打ち出している。今後はPC上のAI機能とクラウドAIをどのように組み合わせて展開していくのかが注目される。今後のSurface戦略やCopilot+ PCブランドの扱いに注目したい。



