2026年も折り返し地点を過ぎたが、Microsoftによれば、Surfaceブランドの新製品が2026年後半に向けていくつか登場する予定だという。
「年内にあといくつかサプライズがある」
Microsoft幹部が出演し、Q&A形式でコメントする動画番組「Inside Windows」が7月24日(米国時間)に公開された。この中で、MicrosoftでSurface担当コーポレートバイスプレジデント(CVP)を務めるブレット・オストラム氏は「年内にあといくつかサプライズがある」とコメントしている。
「While we've done multiple announces this year, we still haven't shipped the Surface Laptop Ultra or the RTX Dev Box. So those are coming. We have a few more surprises coming before the end of the year, so I'm looking forward to that. And I'm grateful for the team for all the work that they have done across the devices and the platforms to be able to bring those devices to launch reality this year.」
前半部分は、6月初旬にCOMPUTEX TAIPEIとMicrosoft Buildで発表されたNVIDIAの「RTX Spark」搭載ノートPCと開発者向けミニデスクトップPCの登場がまだ控えているという話だ。後半では「We have a few more surprises coming before the end of the year.」と述べており、まだSurface関連製品の発表予定があると言及している。
既存製品と今後の見通し
既にIntel Core Ultra搭載の「Surface Pro 12 for Business」「Surface Laptop 8 for Business」が発表済みのほか、コンシューマー向けではSnapdragon X2を搭載した「Surface Pro」「Surface Laptop」の新製品がリリースされている。
メインストリームのラインが出揃った上で、新たにWindows on ArmのラインアップにRTX Spark搭載のハイエンド製品が予定されているわけで、それでもなお「サプライズ」があるというのだから、その内容が気になるところだ。
低価格な小型PC?
とは言うものの、実際にPC製品で考え得るカテゴリーはほぼ現状で出尽くしている。もしあるとすれば新しいフォームファクターということになるが、メモリの高騰でPC市場にかつてない逆風が吹きつつある中、Microsoftとして台数が出にくくリスクが高いハードウェアビジネスで冒険するとは考えにくい。
その一つとして、一部で言われているのは過去の製品のリバイバル(アップデート)だ。日本以外ではあまり人気がないといわれる「小型ノートPC」の世界だが、これに該当する「Surface Go」「Surface Laptop Go」という製品ラインがある。
Windows Centralのザック・ボーデン氏によれば、2023年にリリースされた最新版である「Surface Go 4」「Surface Laptop Go 3」は既に在庫が尽きており、Microsoftの公式サイトから注文不可となっているという。今後の追加予定もないということで、実質的に「ディスコン」という扱いのようだ。もともと、この製品群は2018年に初代Surface Goの最小構成モデルが399ドル(税別)となっていたように、低価格と可搬性を合わせて追求する製品だった。
だが、ボーデン氏が以前レポートしたところによれば、Surface Go 4はもともとArm(QualcommのSnapdragon)を搭載して出荷予定だったものの、必要なパフォーマンス要件が満たせずIntel Nシリーズの低価格SoCを搭載して「法人向けモデル」として急きょ展開した経緯がある。
現状、互換性やパフォーマンス的にはSnapdragon X2シリーズ(Plusなど)で全く問題ないわけで、これがリバイバルされるのではないかというわけ―――というか期待が持ち上がっていたところだ。
10.5型のタブレットPC「Surface Go 4」
ただし、Windows on Armはコンシューマー向けで一定の評価を得つつあるものの、法人向けとしてはまだ厳しいビジネスであることには違いない。Qualcomm側も努力しているものの、既存環境やアプリケーションの互換性やその検証など、あえてリスクや工数を負ってまで導入するモチベーションが薄く、実際に現場の動き取りをしている担当者らによれば興味自体がほとんどないという反応だった。
そのため、まずはコンシューマー向けで実績を作っていくことが前提となるが、メモリ高騰の絶に低価格小型PCという追求ポイントが使えず、あえてスペックを落として低価格化してまで製品投入する意義があるのかといえば、おそらくマイナス効果しかないだろう。
その意味で、この路線での新製品の線は薄いのではないかと筆者は考える。



