Safariのプライベートブラウズは、WEBブラウズに関するプライバシーを守るための動作モードのひとつだ。これをオンにすると、以降アクセスするWEBサイトの情報はタブを閉じるときに完全に消去される。WEBブラウズの履歴を残したくない場合や、自分の属性をターゲティング広告に利用されたくない場合に利用されている。
プライベートブラウズでも注意すべき「ブラウザフィンガープリント」
ただし、プライベートブラウズでも注意すべきことがある。それが「ブラウザフィンガープリント」だ。これは、使用する端末のOSの種類とバージョン、WEBブラウザの名称とバージョン、端末が使用している言語やタイムゾーン、画面サイズといった属性情報を収集することで、端末をある程度特定できる手法である。属性が完全に重なる端末はあまり存在しないため、まったく同じ属性の端末が再びアクセスしてくれば、同一人物の可能性が高いと判断される。
iOS 17以降のSafariに搭載された保護機能
iOS 17以降のSafariでは、プライベートブラウズ中に「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」が実施されている。簡単に言えば、アクセスしたサーバがフィンガープリントを作りにくくする機能で、サーバからの問いかけに対し詳細な値を返さない、多くの端末で似たような結果になるよう手心を加えた値を返す、といった調整を行う。
通常モードでも有効化する手順
この「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」は、iOS 26のSafariではプライベートブラウズ時にのみ動作するよう設定されているが、通常モードでも動作させることが可能だ。手順は簡単で、「設定」→「アプリ」→「Safari」→「詳細」の順に画面を開き、「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」をタップし、現れた画面で「すべてのブラウズ」にチェックを入れれば完了する。これで完全にフィンガープリントを防げるわけではないが、普段のWEBブラウズの安心感は増すはずだ。
操作手順を簡単解説
- 「設定」→「アプリ」→「Safari」→「詳細」の順に画面を開く
- 「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」をタップ
- 「すべてのブラウズ」にチェックを入れる
この記事はIT/AVコラムニストの海上忍氏が執筆。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作が多く、テクニカル記事からエントリ層向けの柔らかいコラムまで手がける。マイナビニュースでは「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」や「(新)OS Xハッキング!」を連載中。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員も務める。



