Google「Pixel 11」シリーズ登場、AIカメラ機能が進化
Google「Pixel 11」シリーズ登場、AIカメラ進化

Googleの新しいスマートフォン「Pixel 11」シリーズが8月20日に販売を開始した。正統進化のマイナーチェンジモデルであり、派手なハードウエアの改良はなく見た目もほとんど変わらないことから、新鮮味に欠ける面は否めない。しかし、多くの人が重視するカメラ機能では、AIがシャッターチャンスを判別して自動撮影する新機能の追加、望遠撮影性能の向上、夜景など暗所での撮影の高速化など、着実な進化が感じられる。

「マジックキャプチャー」で動画からベストショットを自動保存

Pixel 11シリーズは、ベーシックモデルの「Pixel 11」と、カメラ性能を高めた「Pixel 11 Pro」「Pixel 11 Pro XL」の2シリーズ3モデルで構成される。派生モデルとして折りたたみタイプの「Pixel 11 Pro Fold」も存在する。無印のPixel 11は新たに望遠カメラを搭載して3眼になったが、大型センサーや明るいレンズなどProシリーズの方がワンランク上の仕上がりとなっている。

カメラの新機能として加わったのが、Tensor G6の高いAI性能を活用した「マジックキャプチャー」だ。動画で被写体を撮影するだけで、撮影後にAIが好ましいシーンを写真として自動保存してくれる。シャッターチャンスを狙うために集中する必要なく、撮りたい被写体をフレームに収めていればよい。実際に、マジックキャプチャーで動き回る猫を約30秒撮影して試したところ、4枚の写真を切り出した。撮影時に気づかなかったシーンや、仕上がりを見て「かわいい!」と感じるシーンを見事にピックアップし、実用性は高いと感じられた。切り出した写真のサイズは通常撮影時と変わらず、被写体ブレもそれほど感じられず、写真として文句のない仕上がりだった。動画の撮影時間は最大2分に限られるが、さまざまなシーンで便利に活用できる。

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望遠撮影や暗いシーンの撮影も満足

望遠性能の仕上がりも好ましい。Pixel 11 Proでは、10倍(240mm相当)までは5倍の望遠カメラのクロップとなるため、AIの処理が加わらず違和感なく仕上がる。精細感も上々で、積極的に使える。画像処理を積極的に利用する超解像ズーム Proは、Pixel 11 Proでは120倍までズームが可能になった。AI処理が加わるため倍率が上がるほど絵がおかしくなる傾向が強くなるものの、フレーミング時の手の震えによるブレもうまく抑えられ、超望遠でも被写体をしっかり狙って撮れる。

Pixel 11 Proシリーズは、夜間など低照度のシーンの実用性が大幅に向上している。新たに、夜景モードがインスタント夜景モードに改良され、処理が最大4.5倍も高速化した。iPhoneのナイトモードのように2~3秒ほど構え続ける必要なく、わずかな保持時間でサッと撮影できる。画質も精細で、夜景モードとは思えないほどだ。

撮影が苦手な人にも使いやすい一台

カメラ性能は総じて満足感が高い。特に新機能のマジックキャプチャーは実用性が高く、撮影が苦手な人や撮影に気を取られたくない人にとって強い味方になる。撮影後、どんな写真をピックアップしてくれるのかを見るのは、フィルムの現像の仕上がりを見るようで楽しい。望遠撮影に強い点は、子どもの運動会や旅行などで大いに役立つだろう。

メモリー価格の高騰でスマホ価格が上昇するなか、Pixel 11シリーズは価格上昇を最小限に抑えたうえ、期間限定ながら古いスマホの下取り金額を最大2万円も増額するなど、比較的求めやすい環境を整えている。日本で根強いPixel人気に応える高コスパの一台として、幅広い層に支持を集めそうだ。

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