東北大学の川島隆太教授は、子どもがスマートフォンを使いすぎると、全教科で学力が急落する可能性があると警鐘を鳴らしている。脳へのダメージが始まる使用時間の具体的な目安を示し、保護者に対して注意を促している。
スマホ使用時間と学力の関係
川島教授の研究によると、スマートフォンの使用時間が長くなるにつれて、子どもの学力が顕著に低下することが明らかになった。特に、1日あたりの使用時間が3時間を超えると、国語、算数、理科、社会の全教科で平均点が大きく下がるというデータが示されている。
川島教授は「スマホの使いすぎは脳の前頭前野の働きを低下させ、集中力や記憶力に悪影響を及ぼす」と指摘。特に、成長期の子どもにとっては深刻な問題であり、学習習慣や睡眠の質にも悪影響を与えると警告する。
脳へのダメージが始まる時間
研究では、スマホ使用時間が1時間を超えると、脳の活動に変化が現れ始めることが確認された。川島教授は「1日1時間を超える使用は、脳へのダメージの入り口と言える」と述べ、特に就寝前の使用が睡眠障害を引き起こし、記憶の定着を妨げると説明する。
さらに、使用時間が4時間以上になると、学力低下の傾向がさらに顕著になり、特に読解力や計算力に大きな影響が出るとされている。
保護者への提言
川島教授は保護者に対して、スマホの使用ルールを家庭で設けることの重要性を強調。例えば、食事中や勉強中の使用を禁止し、就寝前の1時間はスマホを触らない時間を設けるなどの対策を推奨している。
また、スマホの代わりに読書や外遊びを促すことで、脳の活性化につながるとアドバイス。川島教授は「スマホは便利な道具だが、子どもの脳の発達を考えると、使い方を慎重に決める必要がある」と結論づけている。



