スマートフォンが普及する前、インターネットを介した人と人のコミュニケーションはPCが担っていた。一時は電話を駆逐し、すべてPC経由になるかと思われたが、スマートフォン普及後も電話という仕組みは残っている。海外でもFAXの利用比率が高い地域があり、電話は当面続きそうだ。
時差を許すコミュニケーション
音声通話は同時刻の通信が必要だが、電子メールやチャットは時差を許す。1995年のインターネット商用化以前の電話しかなかった時代を経験したユーザーにとって、この時差の存在は大きな違いだった。また、モバイルインターネットが可能になれば、場所からも自由になれると期待されていた。
スマートフォンと電話文化の継続
携帯電話からスマートフォンへの移行で、未来は変化した。スマートフォンはインターネットに半分依存し、残り半分は電話に依存するため、電話の文化が残った。将来的にはAIが音声通話を代行する時代が来ると見られる。
初期のコンピュータコミュニケーションツール
タイムシェアリング時代、BSD系Unixにはwriteコマンドやwallコマンドがあった。インターネットを介したチャットとしてはirc(RFC1459、1993年)があり、多くのクライアントが作られた。その延長にPCのメッセンジャーブームがあった。現在もLINEやSNSの機能としてメッセンジャーは存在するが、過去には多数のメッセンジャーが競合していた。
1995年にはCU-SeeMeとQ-Camの組み合わせがテレビ電話として使われ、翌年MicrosoftがNetMeetingを公開した。テキストベースのメッセンジャーより先にビデオ通話アプリがあり、その後メッセンジャーがビデオ通話機能を取り込んだ。ただし、当時はアナログモデムが主流で、通話や映像の品質は低く、テキストベースのメッセンジャーの方が安定していた。
現在のコミュニケーションアプリ事情
統計によると、世界で最も使われているのはWhatsApp、Facebook Messenger、Telegramで、中国のWeChat、RCS、LINE、Viberなども挙がる。日本ではLINEが普及しているが、世界シェアは高くない。異なるSNS間での通信はできず、世界は分断されている。



