Windows Latestは7月1日(現地時間)、「Before you buy a new Windows laptop, you need to answer these 3 questions」と題した記事で、Windowsノートパソコン購入時の判断基準を提案した。近年のWindowsノートパソコンには、Intel、AMD、Qualcomm、NVIDIAのいずれかのCPU(SoC)が搭載されており、大別してx86アーキテクチャとArmアーキテクチャの2つがある。どちらを選ぶべきか悩むユーザーは少なくない。そこでWindows Latestは3つの質問を用意。これらに回答するだけで、選ぶべきノートパソコンがわかるとしている。
質問1:使いたいアプリはArmでも動く?
使いたいアプリがArmに対応していなければ、x86搭載モデルが推奨される。対応しているなら、次の質問に進む。Armとx86はアーキテクチャが異なるため、アプリもそれぞれに対応している必要がある。Arm対応は急速に進んでいるものの、業務用の古いアプリや企業独自のツールでは、まだ動作しないケースも少なくない。x86は複雑な処理を得意とする反面、消費電力が高く、Armは省電力という特徴がある。この特徴は電力および放熱能力に限りのあるノートパソコンでは重要な要素であり、近年のノートパソコンでは性能面においてもArmに優位性がある。
Microsoftは、x86アプリをArm上で動作させるエミュレーション機能「Prism」を提供しており、多くのアプリが利用できるようになった。しかし、すべてのソフトウェアの動作を保証するものではないため、普段使うアプリがArmに対応しているか事前に確認しておくことが重要だ。現在の対応状況は「Windows on Arm」で確認できる。
質問2:外出先でも性能を落としたくない?
電源につながなくても高い性能を維持したいならArmが推奨される。気にならなければ次の質問に進む。x86搭載ノートPCのバッテリー性能は近年大きく改善しており、Windows Latestによると、最新世代ではカタログスペック上の駆動時間の差は一桁パーセント台まで縮まったという。一方で、バッテリー駆動時のパフォーマンスには違いがある。Armは電源の有無にかかわらず安定したパフォーマンスを発揮するが、x86は電源を抜くとパフォーマンスが低下する傾向にある。このパフォーマンス低下はWindowsの設定で改善できるが、代償としてバッテリーの消耗を大幅に増加させる。外出時に高いパフォーマンスを安定して必要とするユーザーは、Arm搭載デバイスを選択することが推奨される。
質問3:オンラインゲームをよく遊ぶ?
オンラインゲームをよく遊ぶならx86が推奨される。遊ばないならArmが有力だ。この質問は、ゲームをプレイする予定があるユーザーにとって重要なポイントとなる。ゲーム自体はWindowsのエミュレーション実行機能「Prism」を利用することで起動可能だが、不正行為防止ソフトウェアが異常を検出し、アプリを強制終了することがある。つまり、Arm搭載デバイスでゲームをプレイする場合は、不正行為防止ソフトウェアの対応状況も調査する必要がある。なお、Microsoftおよびゲームパブリッシャーはこの状況の改善に向けて対応を進めており、5月31日に公開されたブログ記事では一部ゲームのArm対応を表明している(参考:「Introducing a powerful new chapter for Windows PCs, accelerated by NVIDIA RTX Spark | Windows Experience Blog」)。ただし、この改善は今秋発売予定のNVIDIA RTX Spark搭載デバイスに限る可能性があり、すべてのArmデバイスへの対応は表明していないため、慎重な調査が求められる。
最後は予算と相談
3つの質問に答えると、おおよその選び方は次のようになる。3つの質問で気になる点がなければArm、互換性が気になるならx86、オンラインゲームをよく遊ぶならx86が推奨される。近年は、Windowsノートパソコン全体の使い勝手という点ではArm搭載モデルの評価が高まっている。Webブラウズやオフィススイートなど、カジュアル利用が中心の学生や社会人にはArm搭載ノートパソコンが推奨される。一方で、ゲームプレイ、開発、古いアプリ、特定の機能を必要とするクリエイターなどには、互換性の高いx86ノートパソコンが推奨される。残るはメモリやストレージの容量、ディスプレイサイズ、重量、バッテリー駆動時間などだが、これらは予算の範囲内で最良のものを選択することになる。自身の利用形態を分析して、最適なノートパソコンを選びたい。



