米航空宇宙局(NASA)は18日、米宇宙企業スペースXのロケットの残骸が月に衝突した際にできたクレーターの画像を公開した。
クレーターの特徴と撮影の経緯
この画像は、8月11日から12日にかけてNASAの月周回探査衛星「ルナ・リコネサンス・オービター(LRO)」によって撮影されたもの。スペースX「ファルコン9」上段が月面に衝突したのは今月5日だ。
NASAの科学者たちは、影の長さを基にクレーターの直径が約18メートル、深さが3メートル未満だと特定した。
ロケットの由来と撮影の難しさ
ファルコン9ロケットは2025年1月、米宇宙企業ファイアフライ・エアロスペースの月面着陸船「ブルーゴースト1号」を搭載し、打ち上げられた。着陸船は無事に月面に着陸している。
衝突現場の画像が公開されるのは初めてではない。韓国宇宙庁は6日、韓国の月探査機「タヌリ」が5日に撮影した写真を公開している。
NASAの声明によると、今回の画像を撮影するのは困難だったという。月面の特定の地点を撮影するには、その地点が探査機の視界に入るまで待つ必要があり、今回は6日間を要した。また、探査機のカメラがクレーターを正確に捉えるよう、探査機を適切な角度に傾ける必要があった。撮影時には探査機は月面から約96キロ上空を通過していた。
タイミングの課題と画像の詳細
さらに、タイミングも課題だったとNASAは述べている。「カメラが10秒でも早く、または遅くシャッターを切っていたら、目標地点が中心から16キロずれてしまう」と説明した。
異なる視点から撮影された画像は、クレーター周辺の明るい筋や暗い筋など、さまざまな特徴を浮かび上がらせた。
NASAによると、暗い筋は「太陽風、銀河宇宙線、小隕石の衝突によって長期間にわたり変化した表面の塵や岩石」が、地表から約45センチ下の層から衝突によって飛び散ったものだという。一方、クレーターの縁に沿った明るい筋は、より深い地下から掘り出された新しい物質であると説明している。



